DEW(ウィズダムツリー世界株高配当ファンド)


今回はDEW(ウィズダムツリー世界株高配当ファンド)についてです。

DEWはWisdomTree Global High Dividend Indexに連動するETFです。グローバル株式のうち、時価総額20億ドル以上で配当利回りが上位30%の銘柄で構成されており、企業が支払った配当に基づいて構成比率を決める配当加重平均でウエイト付けされています。

これ一本だけで世界に広く分散された高配当株に投資することができます。

DEW(ウィズダムツリー世界株高配当ファンド)

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)との比較

規模が小さいのは気になりますが、VTと比べて低PER・PBR、高配当利回りになっています。なお、売買回転率(Annual Turnover)は21%です。

経費率PERPBR配当
利回り
AUM
($B)
銘柄数
DEW0.58%14.421.833.76%0.10734
VT0.10%19.012.292.30%11.798116

国別構成比率

DEWは日本株のウェイトが低く、イギリス、オーストラリア、香港株のウェイトが高くなっています。

セクター比率

VTと比べると、DEWはエネルギー・電気通信・公益のウェイトが特に高く、テクノロジー・資本財・ヘルスケアが低くなっています。

組入上位10銘柄

VTは上位10銘柄のウェイトが10.35%ですが、DEWはほぼ倍の19.84%です。

パフォーマンス比較(2008年7月~2018年10月)

VTの設定日が2008年6月24日なので、2008年8月以降のパフォーマンスを比較してみます。
※DEWは2006年6月16日に設定されたETFでVTよりも古いです。
高パフォーマンスだったテクノロジー・ヘルスケアセクターのウェイトが低いので、この期間のDEWは微妙ですね。

また、高配当株ETFは低ボラティリティになることが多いと思いますが、DEWはエネルギーセクターのウェイトが高いためか、VTよりもややボラティリティが高いです。

DEWはシーゲル流投資に最適なETF?

ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」では、株式ポートフォリオの半分を世界株式インデックスファンド、残り半分をリターン補完戦略として高配当・グローバル・セクター・バリュー戦略に配分することを推奨しています。
ETF一本だけでシーゲル流投資をしたい場合、DEWは有力候補になりそうです。

設定来のパフォーマンスは優れませんが、 長期でみればVTをアウトパフォームする可能性も十分にあるんじゃないかなと思っています。


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