前回はMTUM(iシェアーズ・エッジMSCI米国モメンタム・ファクターETF)とIMTM(iシェアーズ・エッジMSCIインターナショナル・ファクターETF)について書きましたが、今回は新興国モメンタムETFのEEMOについてです。
(過去記事:モメンタムETFのMTUMとIMTMが気になる)
EEMO(インベスコS&P新興国市場モメンタムETF)
EEMOの経費率は0.31%で、S&P Momentum Emerging Plus LargeMidCap Indexに連動しています。米国モメンタムのMTUMが0.15%、米国を除く先進国モメンタムのIMTMが0.30%なので、新興国モメンタムで0.30%というのは割安なように思えますね。
ただ、設定日(2012年2月24日)から6年以上が経っている割に、AUMがわずか$11.17Mと小さいのが気になるところです。MTUMのAUMは$8.84Bと非常に大きいのでモメンタムETF自体は人気だと思うのですが・・・
現時点ではETF.comのFund Closure Riskが「High」になっています。低コストな新興国モメンタムETFということで個人的には良いように思えるのですが、なかなか人気が集まらないようです。
モーニングスターによると売買回転率(Annual Turnover)は111%です。MTUMが104%、IMTMが131%だったので、モメンタムETFはやはり超高回転率になるようです。
S&P Momentum Emerging Plus LargeMidCap Index
S&P Momentum Emerging Plus LargeMidCap Indexは以下のように過去3年、5年、10年でS&P Emerging Plus LargeMidCapをアウトパフォームしています。(S&P Emerging PlusというのはS&P新興国市場に韓国をプラスという意味のようです。)
MSCI Emerging Markets Momentum Index
EEMOとは違いますが、MSCI Emerging Markets Momentum IndexもMSCI Emerging Marketsを大きくアウトパフォームしています。
出典:MSCI EMERGING MARKETS MOMENTUM INDEX(USD)
米国市場自体がやや割高に思えるので今からMTUMに投資するのも微妙な気がしますし、米国を除く先進国のIMTMはサクソバンク証券でも取扱いがありません。
EEMOは新興国市場自体が比較的割安なので今から買ってもいいんじゃないかなと思ったのですが、規模が小さすぎて償還リスクがあるのがネックですね。
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