MarketWatchによると、ETPの繰上償還は新規設定とともに増加傾向にあるそうです。
(※ETPは上場投資商品の略で、主にETF(上場投資信託)、ETN(上場投資証券)、ETC(上場投資コモディティ)の3つを指します。)
出典:MarketWatch
繰上償還の理由
ETF.comによると、繰上償還の理由の1位はIssuer Strength(発行体の強さ)、2位はLow AUM(低い運用資産残高)、3位はM&A、4位はFund Rank in Segment(セグメントのファンドランク=2番手、3番手は厳しい?)、5位はADV(流動性)だそうです。(私は英語が読めなくてGoogle翻訳に頼っているので、詳しく知りたい方はETF.comのPDFをご覧ください。)
出典:ETF.com
なおAUMは$50 million以上あればほぼ安全だそうです。
私が保有しているETFでは、DGREが$68.28 millionしかないので弱気相場がきたらちょっと怪しくなりそうです。GVALは$141.46 millionあるのでとりあえずは安心と言えるでしょうか。
(過去記事:DGRE(ウィズダムツリー新興国株クオリティ配当成長ファンド))
(過去記事:GVAL(カンブリア・グローバル・バリューETF))
ETF.comのFund Closure Risk
ETF.comには「Fund Closure Risk」という項目があるので、私はこれを参考にしています。画像はDGREのもので、現時点ではLowになっています。GVALもLowです。先日記事にした新興国モメンタムETFのEEMOはAUMが$11.20 millionしかなく、Fund Closure RiskはHighになっています。
(過去記事:EEMO(インベスコS&P新興国市場モメンタムETF))
ETNの場合はカウンターパーティリスクの項目もあります。高配当低ボラティリティ2倍レバレッジETNのHDLV(ETRACS Monthly Pay 2xLeveraged U.S. High Dividend Low Volatility ETN)の場合、カウンターパーティはUBS AGで、カウンターパーティリスクはLowになっています。
国内証券会社で取扱いのある米国ETFは資産規模が十分大きいものが多いので償還リスクを気にする必要はほとんどなさそうですが、サクソバンク証券では数多くのETFを取り扱っているので、マイナーなETFを選ぶ際には注意が必要なんじゃないかなと思っています。
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