モメンタムETFのMTUMとIMTMが気になる


モメンタムETFのMTUM(iシェアーズ・エッジMSCI米国モメンタム・ファクターETF)と
IMTM(iシェアーズ・エッジMSCIインターナショナル・ファクターETF)が気になっています。

MTUM(iシェアーズ・エッジMSCI米国モメンタム・ファクターETF)

MTUMの経費率は0.15%で、モメンタムが比較的高水準の米国中大型株のインデックス(MSCI USA Momentum)に連動しています。

モーニングスターによると売買回転率(Annual Turnover)は104%と非常に高く、約1年で全銘柄が入れ替わっている計算になります。

ETFは銘柄入れ替えに伴う手数料やキャピタルゲイン税を個人投資家が負担しなくて済む仕組みになっているそうので、モメンタムとETFは相性が良いのかもしれません。

MTUMは2013年4月18日に設定された新しいETFですが、インデックスを見てみると、1994年6月末~2018年10月末の期間でMSCI USA MomentumはMSCI USAを年率3.53ポイントアウトパフォームしています。ボラティリティと最大ドローダウンはやや大きくなりますが、リターンの改善に比べると小さな差に思えます。
出典:MSCI USA MOMENTUM INDEX (USD)

IMTM(iシェアーズ・エッジMSCIインターナショナル・ファクターETF)

IMTMの経費率は0.30%で、モメンタムが比較的高水準の米国を除いた先進国中大型株(MSCI World ex USA Momentum)に連動しています。

モーニングスターによると売買回転率(Annual Turnover)は131%で、MTUM以上に入れ替わりが激しいようです。

IMTMの設定日は2015年1月13日でMTUMよりも新しいETFです。

こちらもインデックスを見てみると、1995年5月末~2018年10月末の期間でMSCI World ex USA MomentumはMSCI World ex USAを年率2.27ポイントアウトパフォームしています。先ほどの米国とは違い、ボラティリティと最大ドローダウンもモメンタムのほうが小さいです。
出典:MSCI WORLD EX USA MOMENTUM INDEX (USD)


モメンタム効果は過去200年以上にわたって有効性が確認されているそうなので、MTUMとIMTMを保有していれば、今後も先進国株インデックスをアウトパフォームできるんじゃないかなと思っています。

ただし、どちらも国内で取扱いがあるのはサクソバンク証券だけです。IMTMについては勘違いで、サクソバンク証券でも取扱いがありませんでした。取扱いがあるなかで似たようなETFはIMOM(Alpha Architect International Quantitative Momentum ETF)がありましたが、これは経費率0.79%と高いので代替候補にはならなさそうです。

ユーロネクスト(パリ)上場のMCEU(Amundi ETF MSCI Europe Momentum Factor Ucits ETF)というETFも取扱いがあり、これは経費率0.23%と比較的低コストです。ただ、サクソバンク証券ではフランス株の配当にかかる現地源泉税率が30%なので、課税コストを考えるとやはり微妙な気がします。
(過去記事:サクソバンク証券でのフランス株購入を諦める

現在、サクソバンク証券は特定口座対応していないため銘柄数を増やすと面倒かなと思い、GVAL(カンブリア・グローバル・バリューETF)しか保有していませんでしたが、下記ブログ様によると早ければ年内にも特定口座に対応するよう準備中だそうなので、そのうちMTUMを買ってみようかなと考えています。
(参考記事:【特報】サクソバンク証券、年内にも特定口座に対応


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