もうすぐCAPEレシオの計算期間から景気後退期が外れる


2009年7月に始まった米国の景気拡大はこのまま続くと2019年6月で丸10年を迎えることになり、1991年4月~2001年3月と並んで過去最長記録に達します。

Wikipediaによると、1945年10月~2007年12月には景気拡大期が11回あり、長さは平均59ヵ月(約4年)だそうです。

ところで、CAPEレシオは現在株価を過去10年間のインフレ調整済EPSの平均値で割ったもので、一時的な要因による利益の増減や景気循環の影響を除外して割高・割安を判断することができます。

しかし、もうすぐ景気拡大が丸10年を迎えることで、CAPEレシオのインフレ調整済EPSの計算期間10年間から景気後退期が外れます。

1945年10月以降でみれば、(景気拡大期が丸10年に達した2001年3月を除いて)CAPEレシオの10年間のなかには景気後退期が含まれていることになるので、これはかなり珍しいことだといえそうです。

2007年1月~2018年12月の実質EPSの推移をみてみると、2008年後半から2010年前半にかけて大きく落ち込んでいます。もうすぐCAPEレシオの計算期間からこの時期が外れるので、株価が変わらなくてもCAPEレシオは大きく下がっていきそうです。
出典:multpl.com



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