以前、「嗜好用大麻が合法化されたコロラド州、オレゴン州、ワシントン州では今のところ酒類売上に悪影響を及ぼしていない」というニュースを取り上げましたが、今回は大麻とタバコについての資料を見つけたので記事にしました。
(過去記事:現時点で嗜好用大麻合法化は酒類売上に悪影響を及ぼしていない)
大麻とタバコの併用が一般的
CDC Foundation(PDF)によると、マリファナとタバコのいずれかだけを単独使用している人より、どちらも併用している人のほうが多いようです。下グラフはマリファナ使用者でタバコも使用している人と、タバコ使用者でマリファナも使用している人の割合です。マリファナ使用者でタバコも使用している人は69.6%、タバコ使用者でマリファナも使用している人は17.8%となっています。
(凡例がひとつだけですが、上の青菱形がマリファナ使用者でタバコも使用している人なので、下の黒四角がタバコ使用者でマリファナも使用している人だと思われます。)
出典:CDC Foundation |
下グラフは12~17歳のうち、マリファナとタバコ併用、マリファナのみ使用、タバコのみ使用している人の割合の推移です。2005→2013年でタバコのみ使用は半減、マリファナのみ使用は増加、併用は横ばいで、2013年時点では併用が最も多くなっています。
出典:CDC Foundation |
成人も12~17歳もマリファナが増えてタバコが減っていますが、マリファナ単独使用は今のところ少数派のようです。
なお、併用は別の日にそれぞれを単独で使用する場合もあれば、Co-Administration(タバコとマリファナをブレンドして巻く等して同時使用)、Concurrent use(別々の製品を同時使用)、Sequential Use(同時ではないが、タバコをチェイサーやブースターとして連続して使用)など、一緒に使用する場合もあるようです。Wikipediaによると、西インド諸島、ジャマイカでは大麻のみ単独使用、ヨーロッパではタバコを混ぜたジョイントが一般的だそうです。
出典:CDC Foundation |
私は非喫煙者なので全く分かりませんが、何となく単独使用のほうが多いイメージを持っていました。併用が一般的ということなら、嗜好用大麻の合法化が今後広がっていくとしてもタバコ需要が劇的に落ち込むことはないのかもしれません。
依存性ではニコチンのほうが強いそうですし、中毒性が高い商品を売るタバコ会社のワイドモートは今後も揺るがないんじゃないかなと楽観視しています。
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