ワイドモート銘柄のフェアバリュー(Morningstar Wide Moat Focus Index)


今回はMorningstar Wide Moat Focus Index構成銘柄を見ていきます。

このインデックスは過小評価されたワイドモート銘柄で構成されており、構成銘柄は「Morningstar Wide Moat Focus Index」で見ることができます。モーニングスターによるフェアバリューやモートを知ることもできて、また構成銘柄も結構よく変わるので時々参考にチェックしています。

Morningstar Wide Moat Focus Index構成銘柄(2019年5月1日時点)

構成銘柄をPrice/Fair Value(現在株価÷フェアバリュー)の昇順に並べてみました。

TickerNameFair ValuePrice/
Fair Value
Moat
Rating
CVSCVSヘルス920.59Narrow
LBエル・ブランズ420.61Narrow
BIIBバイオジェン3270.70Wide
CMPコンパス・ミネラルズ・インターナショナル810.71Wide
BMYブリストル・マイヤーズ・スクイブ650.71Wide
INTCインテル650.79Wide
WFCウェルズ・ファーゴ600.81Wide
MDTメドトロニック1100.81Wide
GEゼネラル・エレクトリック120.82Narrow
GILDギリアド・サイエンシズ780.83Wide
JLLジョーンズ・ラング・ラサール1850.84Wide
AMZNアマゾン・ドット・コム2,3000.84Wide
JW.Aジョン・ワイリー&サンズ550.84Wide
WUウェスタン・ユニオン230.85Wide
PMフィリップ・モリス・インターナショナル1020.85Wide
CPBキャンベル・スープ460.85Wide
SCHWチャールズ・シュワブ530.86Wide
ABCアメリソース・バーゲン860.87Narrow
AMGNアムジェン2050.87Wide
PFEファイザー460.88Wide
CAHカーディナル・ヘルス550.89Narrow
CRMセールスフォース・ドットコム1860.89Wide
MCHPマイクロチップ・テクノロジー1120.89Wide
ZBHジンマー・バイオメット・ホールディングス1380.89Wide
AMATアプライド・マテリアルズ490.90Wide
GISゼネラル・ミルズ570.90Wide
MSFTマイクロソフト1430.91Wide
MCKマッケソン1300.92Narrow
TROWTロウ・プライス・グループ1160.93Wide
STTステート・ストリート730.93Wide
Dドミニオン・エナジー840.93Wide
FOXA21世紀フォックス420.93Narrow
GWREガイドワイア・ソフトウェア1140.93Wide
NOWサービスナウ2900.94Wide
FBフェイスブック2000.97Wide
CMCSAコムキャスト450.97Wide
MDLZモンデリーズ・インターナショナル520.98Wide
BLKブラックロック4950.98Wide
KLACKLAテンコール1281.00Wide
LLYイーライ・リリー1171.00Wide
ESRXエクスプレス・スクリプツ・ホールディング921.00Wide
HSYハーシー1241.01Wide
MRKメルク781.01Wide
MCDマクドナルド1951.01Wide
CLコルゲート・パルモリーブ【701.04Wide
PEPペプシコ1221.05Wide
SBUXスターバックス741.05Wide
DISウォルト・ディズニー1301.05Wide
AXPアメリカン・エキスプレス1101.07Wide
PGプロクター・アンド・ギャンブル981.09Wide
BENフランクリン・リソーシズ301.15Narrow
GDゼネラル・ダイナミクス------Wide
UTXユナイテッド・テクノロジーズ------Wide
AGNアラガン------Wide

だいたいは有名どころが多いですが、塩と肥料を生産するCMP(コンパス・ミネラルズ・インターナショナル)、不動産サービスJLL(ジョーンズ・ラング・ラサール)、学術出版JWA(ジョン・ワイリー&サンズ)、医療器具ZBH(ジンマー・バイオメット・ホールディングス)など、初めて知った銘柄も結構あります。

CMPは検索してみると2010年のバロンズの記事が出てきて、CMPが保有する鉱山は岩塩層が通常よりも厚いため採鉱コスト面で非常に有利だと書かれていました。こういう地理的な優位性はより崩れにくそうで良いですね。現在は予想PER24.3、配当利回り5.0%となっており、詳しくは見ていませんが配当を維持するのが厳しそうな雰囲気です。

JLLは景気敏感のようでリーマンショック時には赤字になっていますが、それ以降は二桁成長が続いており、予想PERは12.6と低いです。

同じ不動産サービスの世界最大手CBRE(CBREグループ)も高成長かつ予想PERも15.4程度なので一見魅力的に思えます。これは景気敏感株にありがちな好景気終盤の見せかけの低PERということなんでしょうか。また暇があったら調べてみたいと思います。

CRM(セールスフォース・ドットコム)やNOW(サービスナウ)など、今をときめく?SaaS企業も入っていますね。NOWのような赤字企業はどうやってフェアバリューを算出しているのか気になります。

MOAT(ヴァンエック ベクトルMSワイドモートETF)

MOAT(ヴァンエック ベクトルMSワイドモートETF)はMorningstar Wide Moat Focus Indexに連動するETFで、SBI証券等で取扱いがあります。

経費率は0.49%と米国株ETFとしては高めで、ETF.comによるとPER22.53、PBR3.46、配当利回り1.52%となっています。S&P500よりも高PER、高PBR、低配当利回りです。

ETF設定以来(2012年5月~2019年4月)ではS&P500をややアウトパフォームしていますが、ボラティリティが高いのでシャープレシオでは負けています。

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