【REIT ETF】VNQとVNQIはサブセクターの差が大きい


バンガードの不動産ETFはVNQ(バンガード不動産ETF)とVNQI(バンガード・グローバル(除く米国)不動産ETF)の2種類があります。

VNQは米国内、VNQIは米国外で、どちらも経費率は0.12%です。ただし、SBI証券等では取扱いがなく、たぶん国内ではサクソバンク証券でしか買うことができません。

SBI証券で取扱いのある似たようなETFでは米国内のIYR(iシェアーズ 米国不動産 ETF)と、米国外のIFGL(iシェアーズ 先進国(除く米国) REIT ETF)がありますが、IYRは経費率0.43%、IFGLは0.48%とやや高コストです。それにVNQIは新興国も含んでいますが、IFGLは先進国のみです。

最初はVNQ+VNQIでグローバルREITに投資しようかなと思っていたのですが、サブセクターをみるとVNQとVNQIではかなり性質が違うんですよね。

VNQとVNQIのサブセクター比較

VNQはMSCI US Investable Market Real Estate 25/50 Index、VNQIはS&P Global ex-U.S. Property Indexという指数に連動するETFです。

両者のサブセクターを比較してみると、VNQはSpecialized REITs、Retail REITs、Residential REITs、Office REITsなどほとんどがREITですが、VNQIはDiversified Real Estate Activites、Real Estate Operating Companies、Real Estate DevelopmentなどREIT以外のウェイトがかなり大きいです。

出典:Vanguard

組入上位10銘柄を比較してみても、VNQはREITばかりですが、VNQIは日本の不動産デベロッパー三菱地所、三井不動産、住友不動産、ドイツの不動産サービス会社ヴォノヴィア、香港の不動産デベロッパー新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ)等、REIT以外の銘柄が多いです。

出典:Vanguard

VNQIは不動産デベロッパーなど景気敏感株が多く含まれているため、REITに投資したい場合はあまり良い選択肢ではないような気がします。

2019年4月末時点のPERはVNQが32.7に対してVNQIは10.0とかなり低いですが、サブセクターの差がかなり大きいので単純に比較することはできなさそうです。

個人的には安定した賃料収入による分配金を期待しているので、できればREITだけのETFに投資したいんですよね。

REET(iシェアーズ グローバルREIT ETF)が良さそう

そういう訳でグローバルREITに投資したい場合はVNQとVNQIを組み合わせるよりは、REET(iシェアーズ グローバルREIT ETF)が良さそうだと思っています。

REETはFTSE EPRA Nareit Global REITS Net Total Return Indexという指数に連動するETFで、サブセクターはほとんどがREITです。経費率は0.14%と十分低いですが、これもたぶん国内ではサクソバンク証券でしか買えません。

出典:ishares

ただし、VNQとVNQIを組み合わせた場合は新興国REITにも投資できますが、REETでは南アフリカが1%程度含まれる程度でほとんどは先進国REITに限られてしまいます。

REETについてはまた後日記事を書こうかなと思います。


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