S&P500のインプライド・リスクプレミアム(Implied Premium (FCFE))と米長期金利(T.Bond Rate)はニューヨーク大学アスワス・ダモダラン教授のサイト、インフレ率はmultpl.comのものを使いました。
米国株のリスクプレミアム
1961~2018年のインプライド・リスクプレミアムは以下のようになっています。平均値が4.19%、中央値が3.87%、最大値が6.45%、最小値が2.05%、現在(2018年)は5.96%です。
ITバブルではリスクプレミアムが2.05%まで縮小している一方で、リーマンショック前や現在は過去平均よりも高い水準にあります。
米国株の名目期待リターン
名目期待リターンは(インプライド・リスクプレミアム+T.Bond Rate)は以下のようになります。平均値が10.19%、中央値が8.88%、最大値が19.71%、最小値が5.27%、現在(2018年)は8.64%です。
2000年以降は過去平均よりも低い8%前後で安定しており、最近は金利低下とリスクプレミアム上昇が相殺している感じですね。
米国株の実質期待リターン
名目期待リターンをみると1980年前後の高金利期が非常に高く見えますが、当時は高インフレだったのでインフレ調整後の実質ベースではそれほど良くはなかったはずです。先ほどの名目期待リターンからインフレ率を差し引いた実質期待リターンは以下のようになっています。
平均値が6.40%、中央値が6.34%、最大値が12.43%、最小値が0.09%、現在(2018年)は6.57%です。
インプライド・リスクプレミアムはITバブルで低下したあとに緩やかに上昇していますが、こちらは1990年代以降は6%程度でほとんど変わっていません。
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