世界各国カントリーETFの最小分散ポートフォリオ


今回はPortfolio VisualizerのPortfolio Optimizationを使って、世界各国のカントリーETFの最小分散ポートフォリオを調べてみました。

VT構成国のカントリーETFを組み合わせた最小分散ポートフォリオ

VT構成国のカントリーETFを組み合わせて最小分散ポートフォリオを作ると以下のようになりました。
(※KSA(iシェアーズMSCIサウジアラビアETF)の設定日が2015/9/17なので、期間は2015年10月~2019年10月です。クウェートはカントリーETFがなさそうだったので除外しました。)
出典:Portfolio Visualizer

先進国株は日本株とスイス株のみで、VTでは超低シェアのサウジアラビアやUAEが多く入っています。

同期間のこのポートフォリオのボラティリティは8.74%となっており、VT(11.69%)よりは低いですが、全世界最小分散ETFのACWV(8.23%)よりは高いです。リターンはボロ負けですが…

出典:Portfolio Visualizer

ナイジェリア(NGE)とパキスタン(PAK)を追加

VTには含まれていないナイジェリア(NGE)とパキスタン(PAK)を追加すると、最小分散ポートフォリオは以下のようになりました。

出典:Portfolio Visualizer

ナイジェリアが2.20%だけ入っています。

低CAPE国ETFの最小分散ポートフォリオ

StarCapital AGの2019年9月末時点の低CAPE10国※+ナイジェリア+パキスタンの最小分散ポートフォリオは以下のようになります。期間は2015年5月〜2019年10月です。
※チェコはカントリーETFがないので、ロシア、トルコ、ポーランド、韓国、シンガポール、スペイン、中国、香港、マレーシア、イスラエルです。

出典:Portfolio Visualizer

低ボラティリティのイスラエルとマレーシアが多いですが、次いでナイジェリアが18.85%入っています。

このポートフォリオのボラティリティは11.05%となっており、S&P500(12.12%)よりも低いです。


なお、切り取る期間によって比率は全く違ったものになり、たとえば直近3年間ではロシア9.67%/シンガポール4.34%/マレーシア54.70%/イスラエル26.33%/ナイジェリア4.96%、直近1年間ではマレーシア100%になります。

補足:カントリーETF同士の相関係数

最後に、数が多いので非常に見辛いですが、カントリーETF同士の相関係数を表にまとめてみました。
(期間は2015年10月~2019年10月)




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