低PER国のインフレ率推移


今回は低PER国のインフレ率をチェックしていきます。

低PER国のインフレ率見通し

予想PERが低い12カ国について、IMFによるインフレ率の見通しを表にまとめました。
(予想PERはカントリーETFのMorningstarのデータ(11/8時点)を使っていますが、ハンガリーについてはETFがないのでStarCapital AGのPERで代用しています。)

予想
PER
20172018201920202021202220232024
ナイジェリア3.7116.5%12.1%11.3%11.7%11.3%11.4%11.1%11.0%
パキスタン6.354.1%3.9%7.3%13.0%8.3%6.0%5.0%5.0%
ロシア6.483.7%2.9%4.7%3.5%3.9%4.0%4.0%4.0%
トルコ7.2911.1%16.3%15.7%12.6%12.4%11.4%11.0%11.0%
エジプト9.8223.5%20.9%13.9%10.0%7.2%7.0%7.0%7.1%
ハンガリー9.90※2.4%2.8%3.4%3.4%3.3%3.0%3.0%3.0%
中国10.421.6%2.1%2.3%2.4%2.8%2.9%3.0%3.0%
ポーランド10.742.0%1.6%2.4%3.5%3.4%3.3%3.1%2.8%
イスラエル10.800.2%0.8%1.0%1.3%1.8%1.9%2.0%2.0%
スペイン10.902.0%1.7%0.7%1.0%1.4%1.5%1.6%1.8%
オーストリア11.322.2%2.1%1.5%1.9%1.9%2.0%2.0%2.0%
イタリア11.401.3%1.2%0.7%1.0%1.1%1.3%1.4%1.5%

ナイジェリアとトルコは2024年まで10%超の高インフレが続くと見込まれているようです。

個人的にはロシアとナイジェリアが好み

特に低PER(かつ低CAPE)なのはナイジェリア、パキスタン、ロシア、トルコですが、このなかでは私はロシア(ERUS)とナイジェリア(NGE)に個別で投資しています。

ロシアは比較的インフレが低水準ですし、経常黒字国で外貨準備も潤沢です。ナイジェリアは高インフレですが、インフレを補って余りあるほど低PERに思えますし、外貨準備も十分にあります。

反対にパキスタンとトルコは経常赤字基調で外貨準備が少ないので、今のところは個別には投資していません。
(パキスタンはどうしようか迷っていましたが、この3カ月くらいでかなり上がってしまったので…)

イールドスプレッド(10年国債利回り-株式益利回り)をみても、やはりナイジェリアとロシアは魅力的に思えます。


10年国債
利回り
株式
益利回り
イールド
スプレッド
ナイジェリア13.11%26.95%-13.85%
ロシア6.42%15.75%-9.33%
パキスタン11.32%15.43%-4.11%
トルコ12.39%13.72%-1.33%

低PER各国のインフレ率推移

低PER国各国のインフレ率の推移グラフです。

ナイジェリア

パキスタン

ロシア

2005年以降では以下のようになります。

トルコ

2005年以降では以下のようになります。

エジプト

ハンガリー

中国

ポーランド

2005年以降では以下のようになります。

イスラエル

2005年以降では以下のようになります。

スペイン

オーストリア

イタリア




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