他の地域と比べて新興国株が特にドル安に強いのかが気になったので、今回は全世界株(MSCI ACWI)、先進国株(MSCI World)、新興国株(MSCI Emerging Markets)、フロンティア株(MSCI Frontier Markets)、米国株(MSCI USA)と米ドルインデックスとの相関係数を比べてみました。
株価データはMSCIのドル建てトータルリターン指数、米ドルインデックスはFREDのDTWEXM(Trade Weighted U.S. Dollar Index: Major Currencies)を使いました。
過去記事:MSCI指数データのダウンロード方法
全世界株と米ドルインデックス
全世界株(MSCI ACWI)と米ドルインデックスでは以下のようになります。先進国株と米ドルインデックス
先進国株(MSCI World)と米ドルインデックスでは以下のようになります。(あとで気付きましたが、全世界とあまり変わらないので作らなくて良かったですね。)
新興国株と米ドルインデックス
新興国株(MSCI Emerging Markets)と米ドルインデックスでは以下のようになります。フロンティア株と米ドルインデックス
フロンティア株(MSCI Frontier Markets)と米ドルインデックスでは以下のようになります。米国株と米ドルインデックス
米国株(MSCI USA)と米ドルインデックスでは以下のようになります。相関係数の比較
全世界・先進国・新興国・フロンティア・米国と米ドルインデックスの月次リターンの相関係数を表にまとめました。過去5年、過去10年、'02/06以降では新興国の相関係数が最も低いですが、'88/01以降では全世界株や先進国株のほうが低くなっています。
フロンティア株は新興国株よりもさらにドル安のメリットが大きいのかなと思っていましたが、意外とそうでもないようです。
12カ月ローリング相関
新興国株と米ドルインデックスの12カ月ローリング相関を見てみると、'00年代半ばまでは特に逆相関という訳でもなかったようです。他の地域では以下のようになっています。
(先進国は全世界とあまり変わらないので除外しました。)
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