個人消費の先行指標となるVice指数


個人消費の先行指標のひとつにVice Indexという指数があるそうです。

Vice IndexはSouthBay Researchがアルコール、ギャンブル、薬物、売春等への支出を基に算出する指数です。

下グラフはVice Index(6カ月遅行)と米小売売上高を重ねたもので、トランプ減税以降で大きく乖離していますが、それ以外は綺麗に重なっているようです。

出典:Zero Hedge

米国のアルコール売上高

Vice Index自体がどれだけ有用かどうかはさておき、ギャンブルはたしかに景気敏感なので個人消費の先行指標になりそうな気がしますが、アルコールは比較的ディフェンシブなんですよね。

ディフェンシブといいつつ実際にアルコールの売上高を見たことがなかったので、米国の小売売上高(自動車・ガソリン除く)とアルコール売上高を比べてみました。

出典:FRED

1992年1月=100とした場合、直近の2019年では小売売上高(自動車・ガソリン除く)が320(年率+4.30%)に対して、アルコールは292(年率+3.95%)となっています。

前年比では以下の通りです。2003年までは変動がかなり激しいですが、リーマンショックではほとんどマイナスになっていませんし、先行して下げているという感じでもなさそうです。

出典:FRED

アルコール株4銘柄とS&P500

アルコール株4銘柄(DEO、TAP、STZ、BF-B)均等ポートフォリオとS&P500を比較してみました。
※最大手のBUDは2009年からのデータしか取れないので除外しました。

先ほどの小売売上高とは反対にITバブル崩壊では大して下がらず、リーマンショックではS&P500よりやや下げが小さい程度です。

出典:Portfolio Visualizer

ドローダウンは以下の通りです。
出典:Portfolio Visualizer

VICEX(悪徳ファンド)とS&P500

タバコ、アルコール、ギャンブル、兵器等の産業に投資する悪徳ファンドとして有名?なVICEX(米国ミューチュアルズ・ウィティウム・グローバル・ファンド)とS&P500を比べてみました。
 過去記事:VICEX(悪徳ファンド) 

2002年9月からのデータしかありませんが、リーマンショックではほとんど同じように下落しています。
(前回見たときは設定来でS&P500をアウトパフォームしていましたが、 いつの間にか逆転してしまったようです。)

出典:Portfolio Visualizer

ドローダウンは以下の通りです。
出典:Portfolio Visualizer



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