10年後を見ている


私は常にフルインベストメントなので、コロナショックもモロに直撃して資産を大幅に減らしています。年収の何倍もの含み益が吹き飛び、先週から含み損になりました。

また、今まではディフェンシブセクター比率が高いポートフォリオなので下落局面では比較的下げ方が緩やかでしたが、今回はロシアやナイジェリア、個別銘柄ではBA(ボーイング)やRDS.B(ロイヤル・ダッチ・シェル)が足を引っ張っておりS&P500よりも激しく下落しています。
(上昇局面でアンダーパフォームするのには慣れているので何も思わないですが、 下落局面でのアンダーパフォームは初めてなので最初は少しストレスを感じました。)

レイ・ダリオは今年1月に「現金はゴミ(Cash is trash.)」だと発言していましたが、瞬く間に"Cash is king"相場が来てしまいましたね。
 過去記事:現金はゴミ、債券はバブル、ゴールドは利息を生まない、なので割高な株式を買う

私は現金をほとんど持っていないため、保有銘柄のうちディフェンシブ株を売って割安と思われるシクリカル株に入れ替えたりする程度にとどまっており、あまり買い増しできていません。

今はたくさん現金があれば色々買いたいものがあるのになと思う一方、個人的には現金をほとんど持たないのは心理的にもメリットが大きいと感じています。

人間が決断をするためには多くのエネルギーが必要だそうで、たとえば故スティーブ・ジョブズ氏やマーク・ザッカーバーグ氏などがいつも同じ服を着るのは決断の数を減らすためだと言われています。

大量の現金を抱えているのも同様で、現金をどうすればいいのか考えるのは個人的にはストレスなんですよね。必要最低限の手元流動性を残してあとは全部株式に置いておくと選択肢がないので気が楽です。今回は銘柄入れ替えをするために起きていることもありましたが、基本的には暴落・暴騰していようが何もすることがないのでマーケットは見ずに寝ています。

フルインベストメントで下がったら(解雇されない限りは)安く株を買い増しするチャンスですし、上がったら資産が増えたことを素直に喜べばいいです。反対に大量の現金を抱えた状況だとすぐに下がったらまだいいですが、上がったら機会損失にストレスを感じてしまいそうです。

私はリタイア目標の10年後を見ています。

資産が減ったとしても別に生活が変わる訳でもないですし、とりあえず解雇されなければ株価が下がったということは実質的に昇給したのと同じです。

リタイアまでの期間にどれだけ多くの株を買えるかが重要だと思っているので、働いて入金できるうちは株価は低いほうが望ましいです。

むしろ延々と強気相場が続いてバリュエーションが不合理なまでに高いままの状況が続くことを懸念していたので、今回の株価下落を歓迎したいと思っています。
(大嫌いな労働の対価であるお金が物凄い勢いで減っていくのはたしかに苦痛以外の何物でもありませんし、景気悪化に伴って失業する可能性も高まっているので早く終息して欲しいなと強く願っていますが…)


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コメント

  1. 為替や、現行の通貨体制がどういう方向に変化するか、とか漠然とでもお考えでしょうか。

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    1. 国際分散投資派なので為替がどう動くかというのはあまり気にしていません。
      各国金融緩和+財政拡大で通貨の価値が下落すると思うので、中長期的にはゴールドが上がると思っていますが、今のところはゴールドや金鉱株を買うつもりもないです。
      (金鉱株はゴールド価格対比で安く見えますが、あまり調べたことがないのでよく分かっていないので…今後買うこともあるかもしれませんが。)

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