アルファベットの議決権ディスカウントが常態化


アルファベットの議決権プレミアム※(GOOGL÷GOOG-1)がマイナスになっているという記事を昨年7月下旬に書いたのですが、最近は議決権ディスカウントが常態化しているようです。
  過去記事:アルファベットの議決権プレミアム

※アルファベット株は議決権ありのクラスA株(GOOGL)と議決権なしのクラスC株(GOOG)の2種類が上場しており、本来は議決権の価値の分だけ株価はGOOGL>GOOGとなるはずです。アルファベットは創業者が1株あたり10の議決権が付与されているクラスB株を保有して議決権を確保しているため、GOOGLの議決権は実質的には意味がありませんが、それでも議決権の価値がマイナスになるのはおかしいと思います。

アルファベットの議決権プレミアム(2014/4/1~2020/3/13)

2014年4月以降の議決権プレミアム(GOOGL÷GOOG-1)を見てみると、2015年8月にピーク(5.31%)をつけてからは低下傾向になっており、2018年以降は時々マイナスの日も出てきていることが分かります。
この期間では最大値5.31%、平均値1.67%、最小値-0.45%(3/13終値)となっています。

アルファベットが社員にストックオプションを支給する際には無議決権のGOOGが発行されますが、自社株買いの対象もGOOGなので、理屈ではストックオプションによる発行>自社株買いの場合は議決権プレミアムは大きくなり、逆の場合は小さくなるはずです。

Morningstarによるとアルファベットの発行済株式数は2017年までは年率1.2%程度のペースで増加していましたが、2018年以降は減少に転じています。
(2020/1/27時点ではクラスA(GOOGL)が299,895,185株、クラスB(創業者保有)が46,411,073株、クラスC(GOOG)が340,979,832株となっています。比率はクラスA:クラスB:クラスC=43.6:6.8:49.6です。)
発行済株式数が減り始めるのとともに議決権プレミアムも縮小していくところまでは分かりやすいですが、株価がGOOG>GOOGLになるのは行き過ぎに思えます。

アルファベットの議決権プレミアム(2020/1/1~2020/3/13)

2020年以降では最大値0.26%、平均値-0.10%、最小値-0.45%(3/13終値)となっています。
私はネットで自社株買いのほうが多くなると思っていたのでGOOGを保有していますが、新しくアルファベット株を買う場合はGOOGよりもGOOGLを選んだほうが良さそうですね。
(主要国内ネット証券では取引手数料0.45%(税抜)で上限が20ドル(税抜)なので、GOOGLに乗り換えるのは手数料や譲渡益税、またGOOGを売ってGOOGLを買うまでの値動きで損する可能性も高そうなので微妙に思えますが…)


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