世界各国のカントリーETFと原油価格との相関
Portfolio Visualizerを使って各国のカントリーETFと原油価格(USO(United States Oil Fund LP))との相関(日次リターン)と、ETFのエネルギーセクター比率を調べてみました。期間は2015/4/23~2020/3/10で、表は相関係数の降順に並べています。
※エネルギーセクター比率はETF.comのデータを使っていますが、幾つかデータがないETFがあったので、iシェアーズのサイトに載っているデータで代替しているものもあります。
USOとの相関係数が高いのはカナダ、ロシア、ノルウェー、コロンビア、英国、低いのはパキスタン、ナイジェリア、トルコ、インド、カタールです。
ちなみに同期間のXOMは0.60、CVXは0.64、RDS.Bは0.66、BPは0.67なので、カナダ、ロシア、ノルウェーは石油メジャーと同じくらいの数値ということになります。
エネルギーセクター比率を横軸、USOとの相関係数を縦軸に散布図を作ると以下のようになります。
パキスタンみたいに例外もありますが、だいたいはエネルギーセクター比率が高い国はUSOとの相関係数も高くなっています。
ナイジェリアと原油価格
私が投資しているナイジェリアは産油国ですが、石油企業が国営のためETFに占めるエネルギーセクター比率は低く、相関係数は意外と低いです。ただし、ナイジェリアは輸出の9割以上が原油やLNGとなっているため、原油安によるダメージは大きいです。
出典:ジェトロ |
ナイジェリアの外貨準備は2016年10月に230億ドル台まで減少したあと、原油価格回復を背景に2018年には480億ドル近くまで増加しましたが、最近は減少傾向にあり2月時点では364億ドルとなっています。
出典:Trading Economics |
原油価格下落と外貨準備減少によってナイジェリア・ナイラは最大20%切り下げられるという予測もあるようです。
参考:Nigeria Seen Unable to Avert Naira Devaluation Past 2021(Bloomberg)
それでもナイジェリアは世界で最も割安な国のひとつだと思うので、更に買い増ししていこうと思っています。
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