ROL(ローリンズ)の株式益利回りと米長期金利


害虫駆除会社ROL(ローリンズ)は年初来+74.91%とイケイケ(死語)のハイテク株みたいなパフォーマンスを叩き出しており、PERも驚くほどの高さになってきています。

出典:Zacks

つい数ヶ月前にも似たような記事を書きましたが、さらに高PERになってしまいました。2022年の予想EPSをベースにしたPERでも57.07だそうです。

 過去記事:買い増したいけど高PERすぎるROL(ローリンズ)

出典:Nasdaq

finvizによるとROLの今後5年間のEPS成長率は年率8.20%となっており、変わらず高成長ではありますが70台のPERが正当化されるほどには到底思えません。

ROLの益利回りと米長期金利

ROLの益利回り(PERの逆数)を見てみると、2008~2009年頃は4%前後だったものが綺麗な右肩下がりで下がり続け、今年は年初2%→現在1.3%まで急落しています。

出典:Zacks

この約10年間のROLの益利回りは米長期金利(10年国債利回り)と近い水準で推移しています。米長期金利も2008年頃は4%だったものが下がり続け、今年は年初1.9%→現在0.9%まで急落しました。


出典:FRED

ROLのEPSをみてみると、リーマンショックでも無風の安定高成長を続けてきたことが分かります。その安定性から米長期金利と同等の益利回りが許容されるとするならばPERは111まで切り上がる可能性もないとは言えないかもしれません。


出典:Macrotrends

とはいえ、PER=1/(割引率-永久成長率)、割引率=7%とすると、PER70台は5%台後半の永久成長率を織り込んでいることになり、名目GDP成長率を超える成長を続けるという楽観は非現実的すぎるようにも思えます。


私は4株持っているだけなので放置しますが、どこまで高PERが正当化されるのかとても気になる銘柄です。




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