過去記事:高PERの害虫駆除会社ROL(ローリンズ)
PERは相変わらずの高さです。
出典:NASDAQ |
PER=1/(割引率-永久成長率)、割引率=7%とすると、PER66.68は5.50%の永久成長率を織り込んでいるということになります。ダモダラン教授の7/22の割引率5.59%を使うと、永久成長率は4.09%です。
過去記事:成長率と適正PERを考える
過去記事:リーマンショックとコロナショック下の株式リスクプレミアム推移
ROLは下表のように安定高成長ですが、米国のGDP成長率を上回るペースで永久に成長し続けるというのは非現実的に思えます。
出典:Morningstar |
2022年の予想EPSに基づいた予想PERは55.95で、これはAMZNの52.58よりも高いです。
出典:NASDAQ |
※ただし、予想PERを単純比較すると株式報酬費用が大きいAMZNを過大評価してしまうことになります。
出典:Amazon |
finvizで有配のS&P500構成銘柄を予想PERの降順に並べてみると、ROLは15番目になります。上位はPERで評価しにくいREIT(AIV、UDR、SBAC、SLG、PEAK、DLR、EQIX、PLD、DRE、ARE、CCI、WELL)や石油(SLB、COP)等が多いので、成長率的に似ているのは電子取引プラットフォームを運営するMKTX(マーケットアクセス・ホールディングス)や医薬品包装・配送を手掛けるWST(ウェスト・ファーマシューティカル・サービシズ)が近そうです。
過去記事:米国REITのFFO倍率と配当(分配金)利回り推移
出典:finviz |
ROLの過去のPERと比べてみても、現在のPERはいくらなんでも高すぎると思います。昔から高PERでしたが、2015年くらいまではせいぜい30〜35くらいだったんですよね。
(そういえば、当時米国株投資を始めたばかりの私はGEとか買ってた記憶があります。)
出典:ZACKS |
まあこれはMKTXとWSTも似たような感じですが…
出典:ZACKS |
ちなみにROL、MKTX、WSTをS&P500と比べると以下のようになります。ROLは美しい右肩上がりになっていますね。
(期間は2004年12月〜2020年6月)
出典:Portfolio Visualizer |
せめてPER40くらいに落ちてきてくれれば買いたいのになと思っています。
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