SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)は長期では市場平均を上回ると思う


最近は高配当株のアンダーパフォームが顕著となっているせいか、「目先の配当利回りに釣られるとアンダーパフォームするのが当たり前」という風潮がある気がします。


特にS&P500構成銘柄のうち配当利回りの高い80銘柄に投資するSPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)はアンダーパフォームするのが必然のETFみたいなひどい扱いを受けています。


ですが、ジェレミー・シーゲルの研究ではS&P500構成銘柄を配当利回り順に5つのグループ(五分位)に分けた場合、配当利回りが高いグループは低いグループを明確にアウトパフォームしています。HighestはS&P500よりも2.5ポイント超高いリターンを記録しているので、目先の配当利回りに釣られ続けた人が実際にいたとしたら税引き後でも余裕で上回っているはずです。



SPYDは配当利回り上位80銘柄なので上図のHighestよりもさらに絞られていますが、それでも今まではS&P500をアウトパフォームできていたはずで、アンダーパフォームするのが必然のETFでは決してないと思います。


大切なのは低成長か高成長かではなく、織り込まれてる成長率を上回るかどうか、です。マイナス成長でも過剰に悲観されていたら高リターンが得られますし、高成長でも過剰に楽観されていたら低リターンしか望めません。


高配当株や低PER、低PBR株のリターンが良かったのは低成長株は過小評価されがち、高成長株は過大評価されがちだった、でもこの数年は高配当株が低成長にも関わらず過大評価されていたのでリターンが冴えなかったというの実際のところなのではと思っています。

(2017年頃は衰退銘柄であるはずのタバコ株がPER20超とかになっていましたし、あとから見れば高配当株バブルでしたね。)


単純に高配当株だからアウトパフォームするというのではありませんが、高配当株は割安に放置されやすいというのはあるんじゃないかなと思っているので、長期ではSPYDは市場平均を上回ると思っています。

(急速なデジタル化によるオールドエコノミー株の成長性悪化が十分に織り込まれていないのでまだまだアンダーパフォームが続く、みたいなのはあるかもしれませんが…)




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