【Kastock】米国株の貸株金利が低すぎる


SBI証券では米国貸株サービス「カストック(Kastock)」があり、貸株金利を得ることができます。


しかし、日本株の多くの貸株金利が0.1%に設定されているのに対して、何故か米国株はほとんどが0.01%ととても低いです。前に調べたときは日本株の約8割が0.1%、米国株は0.01%でした。米金利が上がったら貸株金利も上がるのかなと思っていましたが特に変わらず、そしてゼロ金利となった今でも同じです。

 過去記事:米金利が上がっても貸株金利が上がらない


金利水準でいうと日本株よりも米国株のほうが高くなってもいいような気がしますが、少なくともSBI証券では米国株は日本株の1/10程度の貸株金利しか得られません。証券会社が破綻したときに戻ってこない信用リスクは無視できるほど小さいと考えても、配当金が雑所得扱いになるリスクを考えると、わずか0.01%の貸株金利は低すぎて割に合わないように思えます。


そういえば以前GPIFが外国株の貸株を停止したというニュースがありましたが、貸株停止によって失われた貸株収入は年間120億円だったそうです。GPIFの2019年6月末の外国株式は424,606億円だったので、外国株式保有額に対する貸株収入の比率は0.03%程度です。保有する外国株式全部を貸し出している訳ではないと思うので、貸し出している外国株の貸株金利がどれくらいだったのかは全く分かりませんが、全体で0.03%というと結構しょぼい感じがします。


アメリカではどれくらいの貸株金利が得られているのか気になって調べてみても見つかりませんでしたが、Interactive Brokersのサイトを見ていると、受け取れる貸株収入の例として9%の金利で説明していました。Interactive Brokersは貸株収入のうち50%を投資家に支払うそうなので、この場合は4.5%を受け取ることができるようです。


出典:Interactive Brokers

一般的によく取引される大型株の場合はどの程度なのかはよく分かりませんが、SBI証券で米国株を買う場合はInteractive Brokersを使って米国株をが取り次いでいるので、Interactive BrokersからSBI証券で50%、さらにSBI証券から日本の個人投資家が受け取るまでに幾らか取られるのでかなり低い貸株金利になってしまうんでしょうか。


配当金が雑所得扱いになるリスクがなければ0.01%でもやらないよりはマシですが、現状ではあまりにも低すぎるのでもう少し高くなったらいいのにと思っています。




よろしければ応援クリックお願いします
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

コメント