チューリップバブルは誇張、靴磨きの少年の逸話は作り話



つい最近知ったのですが、有名なチューリップバブルはかなり誇張されているそうです。


実際にはチューリップのせいで破産した人は誰もおらず、5,000ギルダー(豪邸が買えるくらい)の値段がついた例もたしかにあったそうですが、チューリップを400ギルダー以上(非熟練労働者の年収以上)で買ったのはわずか37人だけだったとのこと。

 参考:The truth about Tulip Mania


Wikipediaには以下のように書かれています。

バブルにより被害を受けた者によって書かれたのではなく、主に宗教的な動機により作成されたものであった。この大変動は道徳的秩序からの逸脱、すなわち「天国の花ではなく地上の花に専念することは悲惨な結末をもたらしうる」ことの証拠だとみられていた[74]。このように、経済における比較的小規模な出来事が、道徳的な寓話として独り歩きするようになった可能性がある。」

引用:Wikipedia

三大バブルのなかでもチューリップバブルだけはしょぼい感じがするなと思っていましたが、投機を戒めるために誇張された作り話だったとすると納得できます。


そういえば最近の日本でも謎の雑草が高値で取引されているそうですし、こういう局所的なバブルはよくあることなのかもしれません。

 参考:コロナ以降の雑草バブルがとんでもないことになっている「チューリップバブルか」


「靴磨きの少年」の逸話も大人気でよく引き合いに出されますが、これもジョン・F・ケネディの父親ジョセフ・P・ケネディの作り話だそうですし、そもそもあらゆる情報がインターネットを通じて一瞬で広がる現代においては役に立たないのではと思っています。

(個人的には新たに投資に興味を持った人を靴磨きの少年呼ばわりするのは選民思想的な雰囲気を感じるので苦手です。)


バブルかどうかは弾ける​まで分からないというグリーンスパンの言葉がありますが、チューリップバブルとか靴磨きの少年とか分かりやすい話の多くは誇張されていたり創作だったりで、よく持ち出される割にはあまり役にたつものではないような気がします。




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