MSCIケニアのパフォーマンスが素晴らしいがカントリーETFは存在しない


MSCIケニアのパフォーマンスは非常に良く、2002年5月以降の米ドル建てグロスリターンは米国が年率9.93%、全世界が8.76%、フロンティアが8.32%に対して、ケニアはなんと20.80%です。

データ:MSCI

10年ローリングでは以下のようになります。2016年後半からは米国に追いつかれていますが、フロンティアが冴えないなか安定してここまで高いリターンを維持しているのは凄いです。

高パフォーマンスなケニア株ですが、PERはフロンティアと同水準です。PBR/PERで計算したROEも非常に高いです。

PERPBR配当利回りROE
ケニア18.124.712.42%25.99%
米国29.704.821.33%16.23%
全世界25.813.041.68%11.78%
フロンティア18.222.192.72%12.02%


MSCIケニアの構成銘柄はSafaricom、Equity Group Holdings、East African Breweriesの3銘柄のみで、Safaricomだけで7割超を占めています。Safaricomは南アフリカのVodacomとモバイル決済プラットフォーム「M-Pesa」を運営しており、ケニアでは圧倒的なシェアを誇っているそうです。

出典:MSCI

そんなケニア株ですが、カントリーETFが存在しません。最もエクスポージャーが大きいFM(iシェアーズ MSCI フロンティア & セレクトEM ETF)でも7.42%※です。

※iシェアーズでは8.19%となっています。


出典:ETF Database


ケニア株ETFの誕生に期待したいです。


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