世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率(2021年6月末)


2021年6月末時点の世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率を見ていきます。

前回は2021年3月末で、だいたい四半期ごとにチェックしていこうと思っています。
 過去記事:世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率(2021年3月末)

※今回使ったデータはすべてResearch Affiliatesのものです。Research Affiliatesのサイトには世界各国の時系列レシオCAPEレシオ等いろいろな役立つ情報が載っているので重宝しています。
 過去記事:世界各国の時系列CAPEレシオが見られるサイト

CAPEレシオ中央値からの乖離率(2021年6月末)

「CAPEレシオの現在値÷CAPEレシオの中央値-1」で乖離率を計算すると、以下のようになります。

CAPEレシオ
(現在値)
CAPEレシオ
(中央値)
乖離率
トルコ6.911.3-38.9%
日本22.835.3-35.4%
マレーシア13.620.4-33.3%
インドネシア14.920.7-28.0%
EAFE19.223.6-18.6%
タイ15.017.9-16.2%
メキシコ19.522.1-11.8%
ポーランド10.111.4-11.4%
香港16.918.1-6.6%
南アフリカ17.418.5-5.9%
英国13.714.3-4.2%
ドイツ18.617.65.7%
スペイン14.513.75.8%
中国17.316.36.1%
アジア(除く日本)18.717.38.1%
新興国16.615.29.2%
イタリア20.518.212.6%
ヨーロッパ19.317.013.5%
カナダ22.919.517.4%
スウェーデン24.220.219.8%
韓国17.514.619.9%
オーストラリア20.116.621.1%
フランス24.019.324.4%
ロシア8.16.524.6%
先進国28.021.629.6%
ブラジル19.214.730.6%
インド28.421.532.1%
スイス28.221.133.6%
全世界26.318.839.9%
台湾29.119.549.2%
米国小型株75.141.581.0%
米国大型株36.616.3124.5%

CAPEレシオのフェアバリューからの乖離率(2021年6月末)

Research AffiliatesにはCAPEレシオのフェアバリュー(RA Fair Value)も載っています。先ほどと同様にフェアバリューからの乖離率を計算すると以下のようになります。
※私はこのフェアバリューをどうやって算出しているのか理解していませんが、中央値だけだと判断しにくい国があるので併せてチェックしています。

CAPEレシオ
(現在値)
CAPEレシオ
(Fair Value)
乖離率
トルコ6.910.5-34.3%
ポーランド10.112.4-18.5%
ロシア8.19.8-17.3%
マレーシア13.615.3-11.1%
タイ15.016.5-9.1%
インドネシア14.916.2-8.0%
英国13.714.3-4.2%
スペイン14.515.0-3.3%
南アフリカ17.417.11.8%
香港16.916.52.4%
中国17.316.83.0%
新興国16.615.94.4%
メキシコ19.518.55.4%
韓国17.516.65.4%
ドイツ18.617.56.3%
ヨーロッパ19.318.16.6%
アジア(除く日本)18.717.56.9%
EAFE19.217.87.9%
日本22.821.08.6%
ブラジル19.217.211.6%
オーストラリア20.118.011.7%
イタリア20.518.312.0%
カナダ22.919.815.7%
フランス24.020.417.6%
スウェーデン24.220.518.0%
全世界26.321.422.9%
インド28.423.023.5%
先進国28.022.524.4%
スイス28.222.525.3%
台湾29.123.126.0%
米国大型株36.626.140.2%
米国小型株75.147.358.8%

そろそろTURを買い戻したい

世界各国のバリュエーションが高騰するなか、トルコ株のCAPEレシオは歴史的低水準にあります。

時系列チャートを見てみると、現在(6.9)はリーマンショック時よりも低く、通貨危機を経てインフレ率が50%前後だった2002~2003年とほぼ同じ水準であることが分かります。

出典:Research Affiliates


CAPEの平均回帰だけを考えると私の主力のロシア株よりも断然魅力的です。

しかし、トルコ株は低バリュエーションの割に配当利回りが低く、エルドアン大統領が「利上げがインフレ期待を押し上げているのでインフレ抑制には利下げすべき」という謎理論で隙あらば利下げしようとしてくるので、個人的にはロシア株みたいにはなかなかホールドできず、昨年も10月末の急落時に買ったあとすぐに値を戻したので売却しました。

そろそろ買い戻そうか検討しています。



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