【米インフレ】CPI帰属家賃と住宅価格


アメリカのインフレについて、足元では賃金インフレが注目されていると思いますが、ほかにも住宅価格に遅れて帰属家賃が上昇するのでインフレ要因になるという話も時々見かけます。


ということで、今回はアメリカのCPI帰属家賃と住宅価格を見てみました。

※帰属家賃とは持ち家の人が自分の家に家賃を支払うと見なしたものです。

CPI帰属家賃と住宅価格

まずはFREDでCPI帰属家賃(CUSR0000SEHC)と住宅価格(USSTHPIとCSUSHPISA)を2000年1月=100として指数化してみます。景気によって激しく上下する住宅価格とは違ってCPI帰属家賃はかなり安定していることが分かります。



前年比では以下のようになります



たしかにCPI帰属家賃は住宅価格に遅れて上昇&下落していますが、基本的に安定しておりリーマンショック時を除くと過去20年間は2〜4%程度、コロナショック以前の5年間は3%〜3.5%程度で推移しています。


2004〜2006頃に住宅価格が前年比2桁上昇が続いていたときも、CPI帰属家賃は遅れて2007年頃に前年比+4.3%程度がピークとなっています。


現在の住宅価格上昇がかつての住宅バブルのように持続しない限りはCPI帰属家賃が問題になるほど上がることはないのでは、と素人考えでは思ってしまいますが、どうなんでしょうね…


利回りっぽいものとして、CPI帰属家賃/住宅価格(2000年1月=100)を作ると以下のようになります。



東京都の中古マンション価格と賃貸マンション賃料相場

ちなみに東京都のマンション市場を見てみても、中古マンション価格が過去3年間で11.22%上昇したのに対して、賃料は4.02%の上昇にとどまっているそうです。約10年間では中古マンション価格が約1.4倍に対して、賃料は約1.1倍とかなりの開きがあります。

出典:LIFULL HOME'S
出典:LIFULL HOME'S




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