レイ・ダリオ著「Principles for Dealing with the Changing World Order」に載っている図表をまとめたPDFが無料で見られるようになっています。
参考:Principles for Dealing with the Changing World Order(PDF)
全部で112ページもあるのでとりあえずざっと流し見しただけですが、個人的に興味深かった図表をいくつかご紹介します。
全世界の平均寿命
出典:Principles for Dealing with the Changing World Order |
1900年頃までは30歳未満だったんですね。アラサーだと既に100年ちょっと昔の平均寿命超えてるんだなと思うとなんだか感慨深いです。そう考えると早くFIREして余生に入らなければ…
主要国の短期国債とゴールドの実質リターン
出典:Principles for Dealing with the Changing World Order |
1850-1912(第一次世界大戦直前)は金本位制だったためかゴールドが-0.3%、短期国債が3.6%ですが、1912-現在ではゴールドが1.6%、短期国債が-0.1%です。ただし、短期国債マイナスは敗戦国の日独伊と仏のみで、米国、英国、スイスは0.4~0.5%。
1850-現在では短期国債マイナスは日独仏伊のみ。それ以外の国ではゴールドよりも短期国債を保有していたほうが良いリターンを得ることができました。
第二次世界大戦前後の米国、英国、ドイツ、日本の株式リターン
出典:Principles for Dealing with the Changing World Order |
戦勝国の米英は好調(ただし英国は戦後下落)、日独は戦争中はそれなりに良かったものの戦後大幅下落。あまり気にしたことがなかったですが、ほぼ紙屑と化した日本とは違ってドイツはそれなりの価値を保てていたんですね。
主要国の株式、国債、キャッシュの実質リターン
出典:Principles for Dealing with the Changing World Order |
大正義アメリカ。オランダも地味に強いです。ロシア、中国、オーストリア・ハンガリー帝国…
60/40の実質リターンが20年間で-40%を下回ったケース
出典:Principles for Dealing with the Changing World Order |
ロシア、中国、ドイツの-100%が目を引きますが、次にひどいのは日本の-96%です。そして第二次世界大戦では戦勝国?フランスよりも敗戦国ドイツのほうがかなりマシだったんですね。
資産接収&資本規制強化
出典:Principles for Dealing with the Changing World Order |
イギリスとオランダは資産接収ゼロだそうです。今後は西側と非西側の対立激化で再び接収が起こりそうな気がしてなりません。
ユーロ圏vs米国vs中国
出典:Principles for Dealing with the Changing World Order |
中国のGDPはPPPベースでは米国を上回っていますが、どの程度粉飾されているのか気になります。ドルベースではそもそも米中逆転は起きないという話もありますが、これも非常に気になるところです。
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