今のインフレ環境では逆イールドはあまり意味がなさそうに思える


米2-10年債の逆イールドが話題になっていますが、今みたいなインフレ環境では名目金利のイールドカーブが逆転したとしてもあまり意味はないのではという気がしています。

BEIは短い年限ほど高いので、実質ベースのイールドカーブは依然として順イールドであり、逆転まではまだかなり余裕があります。
(2年はデータがありませんでしたが、2年BEI>>10年BEIのはずなので実質ベースの2-10年もやはり順イールドのはず。)

出典:FRED

見にくいですが、これに名目の2-10年、10-30年を加えると以下のようになります。

出典:FRED

足元の米インフレ率は歴史的な高水準にありますが、5年先5年期待インフレ率はウクライナ紛争で上昇しているとはいえ未だ2.32%であり、マーケットは高インフレは一時的だと認識していることになります。

出典:FRED

そういった特殊な環境下では名目イールドカーブの景気後退予測能力はあまり当てにならないのではと思っています。



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