S&P500の実質EPS・DPSが2倍になるまでの期間


S&P500の名目EPSは1940年以降でみると、だいたい10年ごとに2倍になっているそうです。

 参考:1940年からS&P500の利益はおよそ10年ごとに2倍になっている


最近でいうと名目EPS成長率7%+配当利回り2%-インフレ率2%=実質リターン7%みたいな感じでたしかにそんな感じだなあと思いますが、実質EPS・DPSだとどうなのかなと思ってmultpl.comのデータを使って調べてみました。


まず、S&P500の実質EPSと実質DPSを並べてみます。

データ:multpl.com

今回調べたいこととは関係ありませんが、配当性向はこうなります。昔は70〜80%くらいだったのが下がり続けています。

実質EPSが2倍になるまでの年数はこんな感じです。2005年→2021年だけはかなり早いですが、それ以外はかなり時間がかかっています。


実質EPS2倍になる年数
1871$9.38
1902$21.8431
1965$48.4463
2005$105.3140
2021$210.6416


実質DPSの場合です。


実質DPS2倍になる年数
1871$6.10
1903$12.8432
1966$25.8963
2015$54.4449


1965〜1966年までは実質EPSと実質DPSでそれほど差がありませんでしたが、その後は結構差が広がっています。


1940年以降の実質EPS成長率は年率2.82%(この間のインフレ率は3.69%で、名目ベースでは6.51%)になります。


この期間の平均配当利回りは3.47%なので、実質リターンは実質EPS成長率2.82%+配当利回り3.47%=6.29%です。




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