『EXE-i グローバルサウス株式ファンド』構成国のPER


新興国+フロンティア国から中国・台湾を除外したみたいな感じのグローバルサウスに投資する『EXE-i グローバルサウス株式ファンド』が出るそうです。


SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・マザーファンドと主に米国籍のカントリーETFに投資するファンド・オブ・ファンズ方式で実質的な信託報酬0.582%程度だそうですが、中国・台湾を除外した新興国投信・ETFで国内取り扱いがあるものが他にない気がするので個人的には興味があります。

(ちなみに日本では買えないEMXC(iShares MSCI Emerging Markets ex China ETF)の経費率は0.25%です。)


構成国・地域の予想PERをみてみると、インド以外は割と低めです。

(Morningstarのデータで、インドはINDA、ラテンアメリカはILFで代用。)


国/地域予想PER
インド19.65
ブラジル8.07
メキシコ12.31
インドネシア11.50
サウジアラビア17.55
トルコ4.74
アルゼンチン15.23
UAE10.00
タイ16.57
ナイジェリア6.18
エジプト7.37
ベトナム12.11
マレーシア13.58
南アフリカ9.45
フィリピン10.43
パキスタン2.91
コロンビア5.53
チリ7.90
ペルー10.85
カタール11.14
クウェート13.47
ラテンアメリカ7.93
フロンティア8.41
アフリカ9.67


単純平均では10.52、以下の国別GDP構成比率からキューバ、バングラデシュ、イランを除外して残りをラテンアメリカ・フロンティア・アフリカを1/3ずつで加重平均すると9.78になるので、たぶん予想PERではVWO(11.91)とDGS(8.49)の中間くらいになるのかなと思います。


出典:SBIグローバルアセットマネジメント

新興国にフロンティアを加えて中国と台湾を抜いた感じなので、新興国に比べるとコモディティ価格の影響を受けやすくなるセクター構成になるはずで単純にPERでは比較できないと思いますが、気になる台湾有事リスクを大幅に抑えて新興国株投資ができるのはかなり魅力に感じます。


あとは人口増加がリターンに結びつくかは置いておいて、一般的な新興国投信では半分程度を占める中台が入っていないので当分は人口増加が続く国が大半になるというのも新興国・フロンティア国感が増していいかもしれません。


新興国のうち労働人口増加国のみに投資する『iTrust新興国株式(働きざかり~労働人口増加国限定~)』は純資産17億円くらいしかないみたいなので、これはうまくいくといいなあと思っています。




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コメント

  1. 記事中にあるETFの平均PER、Morningstarのデータとの事ですが、morninstar.comの有料会員が見れるデータなのでしょうか?以前、morningstarの有料会員だったのですが、ETFのデータは見ていなかったので、そういうデータが有ったかな…?と思いまして。

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    1. 私は有料会員を試したことがないので違いが分かりませんが、PERとかPBR、配当利回りくらいなら無料で見られますよー。
      たとえばVOOだと下記URLに載っています。
      https://www.morningstar.com/etfs/arcx/voo/portfolio
      ETF.comとか別のサイトでも無料で見られるサイトは他にもありますが、Morningstarはウォッチリストを作っておけばcsv出力することもできるので重宝しています。

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  2. 面白いファンドですね。低PERは好きな私好みのファンドです

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