世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率(2023年9月末)


 2023年9月末時点の世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率を見ていきます。


前回は2023年6月末で、だいたい四半期ごとにチェックしていこうと思っています。
 過去記事:世界各国のCAPEレシオと中央値からの乖離率(2023年6月末)

※今回使ったデータはすべてResearch Affiliatesのものです。Research Affiliatesのサイトには世界各国の時系列レシオCAPEレシオ等いろいろな役立つ情報が載っているので重宝しています。
 過去記事:世界各国の時系列CAPEレシオが見られるサイト

CAPEレシオ中央値からの乖離率(2023年9月末)

「CAPEレシオの現在値÷CAPEレシオの中央値-1」で乖離率を計算すると、以下のようになります。

CAPEレシオ
(現在値)
CAPEレシオ
(中央値)
乖離率
マレーシア12.520.0-37.5%
日本20.832.9-36.8%
中国9.815.4-36.4%
ポーランド7.511.2-33.0%
南アフリカ13.518.2-25.8%
メキシコ16.221.6-25.0%
ブラジル10.514.0-25.0%
ドイツ13.817.4-20.7%
韓国11.514.3-19.6%
スウェーデン16.520.0-17.5%
タイ14.817.4-14.9%
インドネシア16.919.4-12.9%
新興国13.315.1-11.9%
英国13.014.2-8.5%
カナダ18.519.6-5.6%
台湾19.520.2-3.5%
イタリア17.718.3-3.3%
トルコ10.610.9-2.8%
オーストラリア16.416.7-1.8%
ヨーロッパ(除く英国)18.518.7-1.1%
スペイン14.114.10.0%
スイス21.521.50.0%
ヨーロッパ16.616.60.0%
全世界23.123.00.4%
先進国24.923.65.5%
フランス21.919.711.2%
インド29.621.736.4%
オランダ23.114.460.4%
米国大型株29.016.476.8%

CAPEレシオのフェアバリューからの乖離率(2023年9月末)

Research AffiliatesにはCAPEレシオのフェアバリューも載っています。先ほどと同様にフェアバリューからの乖離率を計算すると以下のようになります。
※私はこのフェアバリューをどうやって算出しているのか理解していませんが、中央値だけだと判断しにくい国があるので併せてチェックしています。

CAPEレシオ
(現在値)
CAPEレシオ
(Fair Value)
乖離率
ポーランド7.59.8-23.5%
中国9.812.2-19.7%
ブラジル10.512.2-13.9%
マレーシア12.514.4-13.2%
韓国11.513.1-12.2%
ドイツ13.815.4-10.4%
南アフリカ13.515.0-10.0%
英国13.014.1-7.8%
トルコ10.611.4-7.0%
タイ14.815.9-6.9%
新興国13.314.2-6.3%
スウェーデン16.517.3-4.6%
メキシコ16.216.9-4.1%
スペイン14.114.7-4.1%
オーストラリア16.416.7-1.8%
日本20.821.1-1.4%
インドネシア16.917.1-1.2%
カナダ18.518.40.5%
ヨーロッパ16.616.50.6%
ヨーロッパ(除く英国)18.517.83.9%
台湾19.518.55.4%
イタリア17.716.76.0%
スイス21.520.07.5%
フランス21.919.711.2%
全世界23.120.114.9%
先進国24.921.217.5%
オランダ23.119.220.3%
米国大型株29.023.423.9%
インド29.623.426.5%

前に見たときは米国小型グロース/バリューとかEAFEグロース/バリューとか色々追加されていたのですが、いつの間にかまた元に戻っているようです。

ところで私は新NISAのつみたて枠を全世界株と先進国で悩んだ末にとりあえずカントリーリスクを考えて先進国にしようと思っているのですが、今のところ全世界株の大部分は先進国なのでCAPEでみてもそこまで差はないんですよね。




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