古代ローマの貴族たちは退廃的で美味しいものを食べて満腹になったら無理やり吐いてまた食べるのを繰り返していたという話をずっと信じていたのですが、このあいだYouTubeを見ていたら専門家があれは作り話だと言っていてちょっとだけショックを受けました。
そういえば子供の頃から、日本刀は2、3人も斬れば脂肪のせいで斬れなくなる、セミは成虫になったら一週間で死ぬ、扇風機の風を浴びっぱなしで寝ると死ぬ、しゃっくりが100回続いたら死ぬ、みたいなのはたくさん聞いてきましたが、まだ嘘だと知らなくて信じているものもかなりありそうな気がします。
現代ではSNSでバズっている投稿は相当誇張が入っていたり作り話だったりすることが多い気がしますし、それがお金に絡むことなら尚更だと思います。
私はFXコピペの椎茸マンとか「35歳第二の人生頑張るぞ」とか結構好きなんですが、あれも有名なものは本当の話は少なそうです。
特に靴磨きの少年の逸話みたいなバブルの教訓的に頻繁に持ち出される逸話も結構作り話とか誇張が多いと思うんですよね。
靴磨きの少年の逸話
誰かが新しく参入してくるのを見るたびに靴磨きと連呼する人たちがいますが、これはジョセフ・P・ケネディによる作り話だと言われています。
1929年の大暴落のとき、ジョーは暴落を予期して直前にほとんどの株を売り払っていたため、被害を受けなかった。このときの彼の慧眼(けいがん)を示すエピソードとして「ウォール街で靴を磨いていたパット・ボローニャなる男までが株式取引に精通しているのを見て、株式市場はそろそろ危ないと気づいた」という話がなされるが、これはジョーの作り話であるといわれ、実際にはパトロンのガイ・カリアの「株式市場はそろそろ危ない」という忠告に従ったものだったといわれている引用:Wikipedia
まあ嘘っぽい逸話とはいえ、たしかに普段興味がなさそうな人が投資の話をし始めると警戒したくなる気持ちはありますね。
チューリップバブル
チューリップバブルの話は引き合いに出す人がとても多く人気があるようですが、実際にはチューリップのせいで破産した人は誰もおらず、5,000ギルダー(豪邸が買えるくらい)の値段がついた例もたしかにあったそうですが、チューリップを400ギルダー以上(非熟練労働者の年収以上)で買ったのはわずか37人だけだったそうです。
Wikipediaには以下のように書かれています。
ベックマンおよびマッケイが後に報告した反投機的な小冊子のように、チューリップ・バブルによる混乱を描いた情報源の多くは、経済への打撃が実際に存在していたことの証拠として引用される。しかし、これらの小冊子は、バブルにより被害を受けた者によって書かれたのではなく、主に宗教的な動機により作成されたものであった。この大変動は道徳的秩序からの逸脱、すなわち「天国の花ではなく地上の花に専念することは悲惨な結末をもたらしうる」ことの証拠だとみられていた[66]。このように、経済における比較的小規模な出来事が、道徳的な寓話として独り歩きするようになった可能性がある。引用:Wikipedia
ビットコインをチューリップバブルと言う人の心理もたぶん似たようなものなのかなという気がします。
成績のよかった人の属性1位は亡くなっている人
「フィデリティが顧客のパフォーマンスを調査したところ、成績のよかった人の属性1位は亡くなっている人」というのもそんな調査は存在しないそうです。
放置している口座のリターンが高いというのはありそうでも、そもそも亡くなっている人の口座がそのまま放置されることはなさそうですね。
うん、国債
これが一番長く騙されてたんですが、本当は「貯蓄の先を、見つめています。」というキャッチコピーだそうです。
生成AIがないときから思いっきり騙され続けてきたので、今後は目にするものはなるべく疑ってかかったほうがいいなと思いました(小並感)
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