ゴールド建てのS&P500のチャートは何度か見たことがありますが、トータルリターンの長期のものはなかった気がするので作ってみました。
(1968年まではNational Mining Association(PDF)の年次データ、それ以降は以前取得したFREDの月次データを使っています。)
ゴールド建てだと未だに2000年のピークから3割低い水準に留まっていますが、約150年の超長期では年率5.9%成長のトレンドに沿っています。
一方、ニクソンショックから現在までで区切ると年率2.9%になります。
1971年以降の株式のリターンは金融緩和の寄与がかなり大きいというイメージがありましたが、このチャートをみるとむしろ1960~1970年が異常だっただけで現在は超長期トレンドラインからほとんど乖離しておらず正常ともいえそうな気がします。
第二次世界大戦までは大恐慌前後以外はトレンドラインから大きく乖離していませんでしたが、ブレトンウッズ以降は大幅に上方乖離、ニクソンショックで一気にトレンドラインを割り込むまで下落、1980年から2000年までは上昇し続けて再び大幅に上方乖離、2000年代はインターネットバブル崩壊&ゴールドETF誕生で下落し続け、直近10年ほどは再びトレンドラインに沿って上昇しています。
ちなみに普通にCPIでインフレ調整したものと比べると1971年以降乖離が大きくなり、2000年頃に一旦収束したものの、それ以降は再び乖離が大きくなっています。
10年ローリングではこうなります。
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