ビットコイン現物ETFが承認されてからは、従来のポートフォリオに少額のビットコインを加えればそれほどリスクに大きな影響を与えずにリターンを改善できる、みたいな話を目にするようになりました。
今回は株式、債券、ゴールド、ビットコインのポートフォリオの効率的フロンティアをPortfolio Visualizerで調べてみました。
まず、2015年1月〜2024年5月のVT(全世界株)、TLT(米長期債)、IAU(ゴールド)、ビットコインの相関係数はこうなっています。
期待リターンとリスクです。
BTCの期待リターンは逓減していくものなのでこのまま使うと高すぎますし、IAUとTLTの期待リターンも4%くらいでいいのではと思ったので下表のように変更してみました。
(BTCは大幅に不利に、IAUはやや不利に、TLTは有利に変更)
この相関係数と期待リターン、リスクを使うと以下のようになりました。
出典:Portfolio Visualizer |
リスク10%〜40%を5%刻みで抜き出すとこうなります。
リスク10%ではBTC比率は0%ですが、VTとほぼ同じリスク15%ではBTC比率が7.6%になっています。
倍のリスク30%ではBTC比率が44.0%です。
ハイリスクハイリターン版60/40ポートフォリオって感じですね…ビットコインの期待リターンは時価総額が大きくなるにつれて逓減していくものなので、今回のように無理やり効率的フロンティアを調べるのはあまり意味がないとは思いますが、他のアセットとの相関が低く、期待リターンも当面はかなり高いであろうことを踏まえるとポートフォリオにおける役割は割と大きいのかもと思っています。
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