【FIRE目標】高卒非正規雇用の円REER調整後生涯賃金指数


日本円の購買力低下が続くなか、以前の感覚でFIRE目標を設定するのは難しくなっていると思っています。

最近は私の純資産も8,000万円台になっており、そろそろ辞めれるのでは?的なコメントをいただくこともあるのですが、個人的には今の8,000万円は以前のそれよりもかなり購買力が低い感じがするのでまだまだ不十分な気がしています。

また、強気相場の途中でのFIREにはなんとなく危機感を覚えるので、景気循環を考慮して一旦不況入りしてから相場が底打ちしたかなーくらいのタイミングのほうがメンタル的にも良いかなとも思っています。

そういう感じで今のところは具体的にこれくらいの資産規模に到達したらみたいな目標はないのですが、今回はひとつの指標として高卒非正規雇用の円REER調整後生涯賃金というのを考えてみました。

高卒非正規雇用の円REER調整後生涯賃金

高卒非正規雇用の手取り生涯賃金はだいたい8,000~9,000万円とか言われています。(ソースなし)

独身子無しの場合はこれくらいの貯蓄があれば本来は低水準の無職ライフが送れると考えていいはずです。個人的にはこれが過激な節約を伴わない平凡なLean FIREの基準かなと思っています。

しかし、この生涯賃金はずっと前から言われていた数字なので直近の円の購買力低下を織り込んでおらず、将来的には人手不足も相まってもっと増加する可能性もありそうです。なので考え方として適切かどうかはさておき、円REERで調整してみるのは目安としてはいいんじゃないかなと。
(賃金が上昇しなかったとしても、以前の生活水準を維持するためにはやはりそれくらいの調整は必要そうな気がするので。)

ということで、とりあえず生涯賃金8,000万円を円REER(日本円の実質実効為替レート)で調整※したグラフを作ってみました。
※2005年のREERを基準とした場合


2005年の8,000万円は足元では1億4,711万円!にまでインフレしています。

ここまで到達するのはだいぶ厳しそうですが、とりあえずいけたらいく的な目標として円REERが今の水準であれば約1.5億円というのもひとつの目安にしておこうかなと思います。
(円REERが今後戻っていく場合にはそのぶん下方修正しますが、逆にさらに下落し続けた場合には上方修正する必要もありそうです。)

まあ元々は生涯賃金を多少下回っていて6,000万円~7,000万円くらいでもいいかなと思っていたので、6,000万円としたら1.1億円~1.3億円くらいでもいいかも…

バケツ戦略でいうところの長期バケツがそれくらいになったらぼちぼち中期バケツ&短期バケツ分を貯めていく感じですかね。あとは譲渡益税を支払ったらかなり減るので税引前か税引後かでも達成難易度がかなり違ってきますが…
 過去記事:バケツ戦略を検討

長期的な資産の税引き後リターンが賃金上昇率を下回る可能性は低そうですし、そこまでいけばある程度の増税等を織り込んでもFIRE卒業リスクはほぼないものと考えて良さそうです。

でもこの考え方でいくとFat FIREが以前3億円(考えたことがないので適当)だったとすると、今は5.5億円必要ということになるんですよね。5億円なら9億円…

Fatは庶民には到底無理ですね…私には関係ないのでどうでもいいですが。



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