バケツ戦略を検討


FIRE後の取り崩し戦略のひとつに①短期バケツ(生活費2年相当のキャッシュ)、②中期バケツ(生活費7年相当の債券)、③長期バケツ(残りの部分、株式など長期ポートフォリオ)に分けるというバケツ戦略というものがあるそうです。

短期バケツが減ったら定期的に中期バケツから補充、中期バケツは7年分あるので株式市場が好調なら長期バケツから補充、低調なら株式市場の回復を待つという運用だとか。

この方法をとれば株式市場が低調なときに取り崩す必要がなくなるので心理的には安全っぽい気持ちになれて良さそう(小並感)ですが、問題は大量のキャッシュ・債券を保有する必要があることです。

特に私は多分もうかれこれ10年近くはフルインベストメントで直近数年はむしろ若干レバレッジがかかっているので余剰資金を余らせている状況は気持ち悪く感じてしまう病気に罹ってしまっています。

株式市場が高かろうと安かろうと余剰資金があると購買力が減価していっているように感じてしまうのと、あとは結構重要なポイントで今のところ給料日に入ったお金を投資に突っ込むのをモチベーションに働いているので、減価していくキャッシュを貯めていくフェーズではモチベーション維持が難しそうな気がします。

わざわざキャッシュで貯めていかなくてもフルインベストメントで十分な評価額までいったら利確してキャッシュ・債券にしてもいいんですけど、感覚的には結構抵抗があるような…

まあ非正規雇用の生涯年収は1億2,000万円くらいとしたら手取りだと1億円以下になるはずなので、インフレのない世界ならそれくらいあれば全く運用しなくても余裕で生きていけるはずなんですよね。

もともと当ブログを始めたときはゴール地点をもっと下に置いてたんですけど、近頃はインフレと円安で基準が分かりにくくなってきています。

中期バケツ候補

中期バケツにするならインフレ対策も兼ねて、米短期国債80/ゴールド20(SBI・iシェアーズ・米国短期国債ファンドとSBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし))とかかなと思ってPortfolio Chartsでみてみると結構ボラティリティ高いんですよね。

出典:Portfolio Charts


為替リスクがかなり高いので、ゴールドを抜いて米短期国債のみにしても12.7%もあります。

ボラティリティは取り崩しの破産確率に直結するのでアメリカ人に比べると日本人は難易度が高くなる問題は結構大きいと思っています。オールシーズンズとかパーマネントみたいな米ドル建てではボラティリティ8%前後みたいなポートフォリオでも円建てだと15%前後とかになってしまうので。

eMAXIS Slim 国内債券インデックスを50%くらい入れたら実質リターン1%、ボラティリティ6%くらいになるとしてまあまあ良いような気も。


でもこういうことを考えると税効率の面から非効率と馬鹿にされがちな高配当株投資も下落時に売らないでキャッシュを得ることができる(減配しないとは言っていない)ので、精神衛生上は良いと思うんですよね。

ある意味でバケツ戦略というかバケツから溢れた水啜る戦略というか、税引き後配当の範囲で生活していけば生きていけるということでシンプルイズベスト(減配しないとは言っていない)。



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コメント

  1. 面白い記事でした。
    資産一億程度なら株式やばいときだけは労働するの方が潔いのかなという感想を得ましたが、一切バイトを許容しないとなると難しいですね…

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    1. まあ仕方なくなったら働くしかないんですけど、最初からある程度バイトするのを前提にするのは嫌だなあという感じですね。
      一旦無職を挟むと働けなくなりそうなので…

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  2. 実際、働けないもんなんですかね…
    高配当株で口数は減らさない戦略は精神衛生上良さそうというのはすごい共感しました()

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    1. 気持ちの問題だけじゃなくて待遇が悪くなるというのも結構ありそうな気がします。
      私は元々が低いので落差は小さいとはいえ今も一応最低賃金よりは普通に高いですし。
      とはいえ破産確率1%未満とかにしたらいつまで経っても辞められないので適当なところで割り切るのが難しいです。

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