ボラティリティも円建てではドル建てよりも為替リスク分だけ大きくなっていましたが、体感的には最近は円建てのほうが若干小さくなっているまであるんじゃないかなという気がします。
ということで、今回はS&P500(SPY)、日本株(EWJ)、長期債(TLT)、短期債(SHV)、ゴールド(IAU)、コモディティ(GSG)、ビットコインについて米ドル建てと円建てのボラティリティを比べてみました。
S&P500(SPY)
日本株(EWJ)
日本株は米金利上昇→ドル円上昇で上がるイメージ通り円建てのほうがボラティリティは大きいですが、S&P500と比べると差はやや小さいことが多いようです。円建てボラティリティからドル建てボラティリティを引いた数値は以下のようになっています。
米長期債(TLT)
米短期債(SHV)
ゴールド(IAU)
コモディティ(GSG)
ビットコイン
日本人からみた米株はボラティリティを抑えるという点だけならヘッジ付きのほうが良いですが、足元ではかなり差が小さくなっていますし、ゴールドや米長期債に至っては円建てのほうが低ボラなのでヘッジしないほうがいいです。
(ゴールドや米長期債は金利低下局面の上昇を狙うという投機のためには意図通りになった場合ドル円が下がるのでヘッジする意義がありますが。)
米国人からみた日本株はボラティリティを抑えるためだけならヘッジしないほうが良いですが、円調達コストが安いという以外にこれもやはり日本株が上昇する局面で起きる円安をヘッジするという意味ではゴールドや米長期国債と同じ感じですね。
前にパーマネントやオールシーズンズのようなボラティリティを抑えたポートフォリオも1970-2022のデータでは円建てにするとかなりボラティリティが上がってしまうのでFIREの難易度が上がってしまうのでは、という記事を書きましたが、直近では為替リスクの影響が小さくなっているので昔ほどの影響はなくなってきているのかもと思いました。
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