先日、総務省の全国家計構造調査をもとに「老後に備えてためた金融資産が、80歳を過ぎても平均で1〜2割しか減っていない」という日経の記事が少し話題になっていました。
これでふと疑問に思ったのですが、こういう家計調査ってどれくらい真面目に申告されているんでしょうか。特にあまり開示したくない人が多そうな資産額とか。
調べてみると、この全国家計構造調査というのは「全国約1,000市町村から選定した約90,000世帯を対象に、10月から11月の2か月間」行うそうで、調査期間が長くて項目も多くて細かい、調査員・回答者ともに負担が大きい、プライバシーや手間がかかる等で調査拒否世帯が多く調査員が疲弊する、調査員と回答者が綿密なコミュニケーションを取る必要があるがCOVID-19の影響で対面調査が難しい場合がある、調査員報酬が安すぎる、などのネガティブな意見がたくさんあるようです。
参考:令和6年全国家計構造調査 結果利活用に基づく要望等把握の結果等について(PDF)
結構負担の重い調査ということは、回答することができる世帯は結構偏りそうな気がしますね。特に80代以上とかだとそもそも回答するだけの元気がある人は少なそうですし、プライバシーが完全に保護されているとしても気になる人は拒否しそうです。
当ブログでは毎月の資産額を開示していますが、これは匿名ブログで筆者の存在自体も現実に存在するのか分からないくらいの状態なので書いているだけで、このブログのことを現実の知り合いが知っているとかだったら絶対に書かないですし、アンケートとかでも適当に書いていますし、こういう調査が来たら断ると思います。
(匿名ブログでもぼかした書き方をしている人もいますし、プライバシー的な意味で途中でやめようかと思ったこともありましたが、なんだかんだで資産記事が最もアクセス数が多くて需要が多そうというのと、オフ会的なブログと現実の私が紐づくようなものに参加することもないので別にいいかということで続けています。ブログとかSNSの資産って過大申告されてることも多いと思うので、現実の私とブログは紐付いていないうえにブログの資産額が正しいかどうかは分からないのでセーフ理論…)
あとはこういう調査とかではなくて、介護保険の負担限度額認定の資産要件みたいな資産額が低いほうが得をするような場合もどれくらい正直に申告されているのかも気になります。
この対象は「資産性があり、換金性が高く、価格評価が容易なもの」で、銀行や証券会社に預けている金融資産に加えて貴金属やタンス預金も含まれるそうですが、現物の貴金属やタンス預金は自己申告だと思うので罰則みたいなものがあるとしても正確に申告していない人もそれなりにいそうな気がします。
(生命保険、自動車、腕時計、宝石など時価評価額の把握が難しい貴金属、絵画、骨董品、家財などは含まれないそうなので、微妙なラインだとこのあたりに換える人のほうが多いのかもしれませんが。)
ほかにも借りたことがないので分かりませんが奨学金等にも資産要件的なものとか…それからこれもよほどインフレが加速するとかでなければ私には関係ないことですが、財産債務調書も条件は満たしていても提出していない人は意外といそうな気も…
まあ罰則があったりするとそんなに多くはないと思いますが、冒頭の調査みたいな適当に答えても分からないし罰則もない?みたいなものだとどれくらい信憑性があるのかは微妙な気がするなあと最近思っています。
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