東証ETFでEDVよりもデュレーションの長い237A(iシェアーズ米国債25年超 ロングデュレーションETF)と238A(iシェアーズ米国債25年超 ロングデュレーションETF(為替ヘッジあり)が上場しました。
出典:東証マネ部 |
米国ETFではさらにデュレーションが長いZROZ(PIMCO 25+ Year Zero Coupon US Trs ETF)というETFがあるようですが、これは国内では取り扱いがないので日本で気軽に買えるなかでは237A/238Aが最も長いETFとなっています。
もっと長いものもないのかなあと思いましたが、そもそも米国債は30年が最長で、25〜30年は米国外投資家にも生保・年金保険にもあまり需要がないんだそうです。トランプ政権でムニューシン氏が50年か100年債を発行したがっていたときの話なので今とは少し違っているかもしれませんが。
米国外投資家の25~30年米国債の保有比率は全体の4%に過ぎず、米国企業年金の負債サイドのデュレーションは約12年と需要先としては不確実で、生保・年金保険の米国債保有は全体の4%程度と、負債デュレーションとのマッチングを考えれば需要があるのはむしろ20年債であるといった点から、50年や100年国債に対する安定した強い需要があるとの確証はなく、必要であれば30年かそれより短い期間の国債発行を増やすことを検討すべきであるといった検証がされており、超々長期債の発行には否定的な勧告をしている。
日本も40年国債は需要が限定されているため隔月の発行で流動性もそれほど高くないみたいですし、基本的にはあまり長すぎる国債は好まれないんですね。
個人的にはTMFみたいなレバレッジドETFは特に短期金利が高いときには気になるのでデュレーションが50年とか60年みたいな超超長期国債ETFがあればいいのになあと常々思っているので、そういう需要ってそれなりにあるんじゃないかと勝手に思っているのですが…
でもそういった超超長期国債が発行されるのは2017年のアルゼンチン100年債やオーストリア100年債みたいに金利があまりにも低いときでしょうから、アメリカではもし可能性があったとしても次に発行の是非が議論されるのはかなり先になりそうです。
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237Aいいですね。
返信削除これ以上デュレーション伸ばす余地はあまりなさそうですし超長期が欲しい人には最適解になりそうですね。
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