ビル・アックマン氏はブラジル最高裁がXの同国内サービス停止とStarlinkの口座凍結を命じたことを受けて、ブラジルが投資不可能な市場に転落しつつあると批判しているようです。
参考:アックマン氏、ブラジル「投資不可能な市場」に転落へ-X禁止を批判
ロシアはウクライナ侵攻で西側では完全に投資不可能、南アフリカは汚職と停電、中国は習近平でやはり投資不適格感が強いですし、インドは最近急速に人気化しているもののバリュエーションが高すぎてなかなか難しそうに思えます。
インド株に強気な著名投資家は多いですが、かつての中国株のように期待が高すぎるので織り込まれている以上に成長するのは厳しいんじゃないかなと思うんですよね。アメリカとは違ってリスクも大きそうですし。
過去記事:現在のインド株は30年前の中国株?
ちなみに現在のBRICSのCAPEレシオはブラジル10.0、インド38.4、中国9.8、南アフリカ13.6で、インドがアメリカ(35.3)を上回っている一方で他は10前後にとどまっています。
エリアとしては先進国(米除く)が19.2に対して、新興国は15.7です。新興国株の約6割はBRICSですし、BRICS以外の新興国もカントリーリスクを考えると微妙な気もしているので最近はポートフォリオ全体の新興国比率はかつてよりはかなり下げてVT並みに抑えています。
私有財産権、法の支配の重要性を考えるとやっぱり先進国株中心にしたほうがいい気がしますね。
過去記事:法の支配、私有財産権の重要性
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