バフェット指標と2050年までの米国株のリターン予想


最近、バフェット指標(時価総額/名目GDP)を使って全世界株・ゴールド・ビットコインのリターン予想というのをやっているのですが、今回は肝心の米国株について作ってみました。

まず、米国のバフェット指数は以下のようになっています。期間は1975〜2020年です。全世界株はかなり短い期間かつ自作の大雑把な数値をもとに作ったのでこちらのほうが正確かと思います。


最低は1978年の36.7%、最高は2020年の194.9%です。

直近の米国の名目GDPは28.62兆ドル、米国株式市場の時価総額は57.58兆ドルだそうなので、バフェット指標は201.2%です。

2050年までの実質GDP成長率を2%、株主還元利回り(1.5%〜3.5%)としたときの米国株の実質リターンをまとめました。

株主還元利回り
1.5%2.0%2.5%3.0%3.5%
バフェット指標
40%-2.6%-2.1%-1.6%-1.1%-0.6%
60%-1.1%-0.6%-0.1%0.4%0.9%
80%-0.1%0.4%0.9%1.4%1.9%
100%0.8%1.3%1.8%2.3%2.8%
120%1.5%2.0%2.5%3.0%3.5%
140%2.1%2.6%3.1%3.6%4.1%
160%2.6%3.1%3.6%4.1%4.6%
180%3.1%3.6%4.1%4.6%5.1%
200%3.5%4.0%4.5%5.0%5.5%



株主還元利回り3%程度は問題なさそうな気がするとして、現状の歴史的高水準な高倍率が持続可能であれば実質リターン5%超もないとはいえなさそうですが、リーマンショック前の天井140〜150%程度まで調整するだけでも4%前後、100%程度まで調整すれば2%前後まで下がります。

CAPEレシオ等バリュエーション指標を使った場合でもやはりかなり低リターンが予想されるかと思いますし、強気の根拠は長期上昇トレンドが今後も続いていくであろうという信仰心一択という感じがします。





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