予測市場の発展でリスクプレミアムは縮小するのか


トランプ再選を正確に予測していたとして、Polymarketをはじめとする予測市場が日本でも大きな注目を集めました。

たとえばトランプが最初の100日でビットコイン準備金を創設する確率はこれを書いている時点では35%になっています。

出典:Polymarket


ふと思ったんですが、これが今後もっと発展していくことであらゆる事象を高確率で予測できるようになっていったとすると、リスクプレミアムって縮小していくんでしょうかね。

将来の不確実性が低下していくのだとすると、その対価に対して投資家が要求するプレミアムは小さくなっていくとしてもおかしくはない気がします。

でも一方で人々が思いつくあらゆる事象に対して高精度な予測が誰にでも入手可能な状態になったとしたら、逆に普段はリスクプレミアムが非常に小さくて誰も考えつかないブラックスワン?的なことが起きたときの脆弱性は悪化したりもしそうではあります。

AIとかもそうですし、技術の発展によってリスクプレミアムはさらに小さくなっていって恒常的に高バリュエーションが許容されるようになっていくのか、それともいくら発展していっても人間の性みたいなもので変わらないのか…



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コメント

  1. 予測が正確化しているというより可視化されたという方が実態に即しているだろう
    参照すべき先例は政策金利の予測。せいぜいあの程度と考えれば不確実性は変わらない
    そして予測は不確実性も予測する。ここが正確化すると相場が楽観的すぎる場合に是正されるようになり、むしろリスクプレミアムは安定する

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    1. 不確実性の予測っていうのは既にあるインプライド・ボラティリティの亜種みたいなものだと思いますが、金利の予測と同じでそれによってボラティリティが下がったのかというと大して変わっていないような気がします。詳しく調べたことないのでよく知りませんが…
      正確化でも可視化でもどちらでも良いんですが、この記事で書きたかったことは膨大な種類の予測が入り混じったインプライド・ボラティリティとか金利とか株価みたいなものではなくて、細分化された個々の事象についての高精度な予測が入手可能になったらっていいう感じですね。

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