ゴールドの今後を考えてみる


前回の記事では単純にゴールド価格と米名目GDPを比べただけでしたが、今回はゴールドの希薄化も含めて時価総額で考えてみました。前も同じようなことをやったことがあるのですが、今回はもっと長期になります。

まず、ゴールド価格に地上在庫をかけた時価総額にして、1920年=1として指数化すると以下のようになりました。
※ゴールドの地上在庫は「New estimates of the stock of gold, 1493-2011」という論文に載っていた2012年までのデータと、World Gold Councilの推計値を適当に繋げています。また、以前似たようなものを作ったときにはGDPは全世界でしたが、今回は長期で作りたいので米国だけになっています。

1920年以降だけにすると結構綺麗に一致しています。

ゴールド時価総額のGDPとの乖離をもとに20年ローリングの推計値を作ってみると以下のようになりました。大幅に情報乖離した1980年も実績はそこまでひどくないので直近もそんなにひどいことにはならなさそうですが、たとえば時価総額が0%だったとしても価格は-1.5%くらいにはなりそうなので、再度金本位制みたいな状況がこない限りは今後のリターンは悪くなりそうです。

ちなみに今回使用したゴールドの地上在庫と20年ローリングのインフレ率(希薄化率)はこんな感じです。2013〜2023年は若干怪しいですが。



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