ゴールド価格調整後の日米住宅価格


ゴールドは長年にわたってその価値を保ち続けており、「1オンス金貨1枚で一カ月間生活できる購買力がある」とか「1オンス金貨があれば現代では高級スーツが買えるが、古代ローマでは元老院議員が着る高価な服が買えた」みたいな話があったりします。


ふと住宅価格はどうなんだろうと気になったので、今回は日米の新築住宅価格についてインフレ調整後みたいな感じでゴールド価格調整後を作ってみました。


まずは日本です。新築住宅の長期データとして不動産経済研究所の首都圏の新築マンション平均価格(1973年~2024年)、ゴールド価格はMacrotrendsの年平均データ、為替はFREDの年平均データを使用しました。平均価格は2024年基準です。

この数年で首都圏マンション価格は急騰しているので調整後でももう少し高い位置にあるかと思っていましたが、ゴールド価格調整後では1980年(6,433万円)以来の安値となっています。


バブル期は4億円前後となっていますが、ゴールド価格下落によりピークは2000年(4億8,481万円)です。


続いてアメリカです。こちらはマンションではなく、FREDのASPUS(新築住宅価格、期間は1969年~2024年)を使いました。

足元では日本と同じく過去最低水準に近いです。ピークは2001年(186万ドル)です。


日米のゴールド価格調整後価格を1973年=100としてグラフ化するとこんな感じです。

日本はバブル期の大幅上昇があったものの、1985年~2005年あたりを除くとほぼ同じ動きで、長期的にはほぼ横ばいか若干下落傾向という感じでしょうか。


これ以前のデータはないのでわかりませんが、住宅においてもボラティリティが大きいとはいえ超長期ではだいたい同じ重さのゴールドで家が買えると考えても間違いではないのかなと思います。

(資産としてのリターンを考えると、不動産は株式と同様インカムがあるのでトータルリターンベースでは不動産>ゴールドになるはずです。)




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