インフレ調整後の家計金融資産の低迷


株クラを見ているとか凄まじい勢いで資産が増えている人ばかりなので感覚が麻痺してしまいますが、先日発表された2025年6月時点の家計金融資産は前年同月比1.0%増の2,239兆円でインフレに負けてるんですよね。


1年間ではなくてもっと長期でみてみるとこんな感じです。

2012Q4から2025Q2までのCAGRは+2.6%なのですが、この間の総合CPI(帰属家賃除く)は1.6%なので、インフレ調整後ではわずか+1.0%です。

過去10年とか15年とかでみると株式インデックスは大幅に上昇しているのでその分だけ日本円の価値は薄まったとか、はたまた一部の富裕層が金融資産を積み上げすぎていて余裕があるので増えすぎた分金融所得課税を強化すべきみたいな社会主義的主張の人もいますが、家計金融資産全体でみると株価が上がった割に全くと言っていいほど増えていません。

アメリカと比較するとこれだけの差があります。なお、これは現地通貨建てのインフレ調整後なので、米ドル建てで揃えるともっと格差が開きます。

ちなみに対名目GDP比だとこんな感じです。
どちらかというと日本はむしろ家計金融資産が伸びなさすぎなので、課税強化するよりは新NISAの枠を本家イギリスISAを見習って拡充するとかしたほうが良いんじゃないかなという気がしますね。



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コメント

  1. 単にデフレ環境の感覚が続いていたのと高齢化により、リスク資産の比率が低かった結果だろう

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    1. 株式比率が低いのでこれ以上下げるような課税強化は不適切ではっていう主張ですね。

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  2. 本当ですね。>株クラを見ていると、、、そう思います。
    やっぱり日本全体では預貯金の割合が多いので伸びてないですね。インフレを怒るより少しでも株式などに投資を、となれば良いですが。そうはしない人の方が多いですかね。

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    1. そうなんですよね…
      全く投資余力が無いという人もいるにはいると思うんですが、毎月きっちり使い切り続けている人ばかりでは確実にないと思うので、多少なりとも株式にしておけばある程度はインフレの痛みも軽かったんじゃないかなという気がしますね。

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