私が最初にFIRE(当時はアーリーリタイアのほうが主流だった)を目標にし始めたのはたぶん10年くらい前(当ブログを始めたのは約8年前)です。
もともと私は希死念慮がかなり強いタイプの人間で、特に働き出してからは労働を40年間もやるのは耐えられないのでどうしようかと思っていたところ、不労所得で社会的に退出するという概念を知ったときは唯一の光明というか、生きる支えになったんですよね。
もうひとつはシンギュラリティで、これもたぶんアーリーリタイアという概念を知ったのと同じくらいの時期、2chでレイ・カーツワイル氏の本に影響を受けた人が立てたと思われる「2045年にはシンギュラリティがきて社会が激変するから生きるのが辛いやつもがんばってあと30年くらい生きてみようぜ」みたいなスレッドを読んで、これも地味に結構心の支えにしていました。最近はこういうのを携挙(rapture)にたとえる人がいますが、まさに宗教っぽい感じで。
シンギュラリティは当時はあまりにも遠い気がして現実味もなく、また技術的知識もなかったので深追いすることはありませんでしたが、薄っすら2045年くらいにはAIとロボットが労働者を完全代替したうえで不老不死みたいになる(あるいは人類は滅びるのであらゆる心配をする必要がなくなる)だろうみたいなことをずっと頭の片隅で考えてきたので、もともと悲観的な性格ながらも長期的には楽観しながら生きてこられましたし、今後もたぶんそうだろうと思います。
FIREもシンギュラリティも知った当時は感覚的にはあまりにも遠いものでしたが、FIREはとりあえずインフレを加味してもFuck You Money水準は超えていて労働ストレスは軽減されており、またシンギュラリティも個人的には少なくとも自身が生きている間(病気事故で早逝しなければ)には到達するのを確信できるくらいに現実味を感じるものになっています。
ちなみに、シンギュラリティを楽観的に信じるのであれば、FIREのための貯蓄はそれまでの短い期間を耐えるだけの最少額があればいいのでギリギリのぶんを貯めたらそれ以上働くのは無駄ということにもなりそうなのですが、これは供給を無限に増やせるようになって価格はゼロ化するので資産は不要説から、格差が固定されるので資産の重要性が高まる、UBIができるのは米中だけで他国は貧乏のまま説まで極端に幅があるので後者の場合にも備えておいたほうがいいかなと思っています。
あとは個人的には今までの世界ではほぼ物欲ゼロで低資産FIREにとても向いている人間だと思っていたのですが、たとえばBMIとか身体改造みたいなのはある程度普及してきたら価格が高くても早めに試したいみたいな将来的な潜在的物欲は結構ありそうで、それに向けた余剰資産は必要というのもあります。
とりあえず残りの人生もFIREとシンギュラリティを支えに乗り切っていきたいです。
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