全世界のバフェット指標(株式時価総額/名目GDP)


以前、全世界のバフェット指標についてだいたい100%超は割高といえるのかなと思ったのですが、今回はGPT5でもっと長期のものを作ってみました。

 過去記事:全世界の株式時価総額、ゴールド時価総額と全世界のGDP


1970年代以前は無理やりなのでかなり怪しいですが、大雑把な形としてはたぶん何となく合っているんじゃないかなと…


これでみるとリーマンショックの底でさえも昔に比べると相当高いですね。古い数値はかなり怪しいですが、1929年は暴落前のピーク時でも精々60%程度のようです。

バフェット指標=PER(時価総額/純利益)*純利益/GDPと分解して考えてみると、バリュエーションの拡大と労働分配率の低下で、PERと純利益/GDPが一貫して上昇し続けてきてるんでしょうね。

全世界株のPERの長期推移はわかりませんが、米国株のPERは10台前半から足元ではほぼ倍になっています。

出典:multpl.com/


労働分配率はちょっと古いですが主要国の推移が載っているものがあり、1980~2011年のあいだに相当下がったようですが、このあとは反転上昇しているようです。


出典:RIETI

こうやってみるとバフェット指標のこれ以上の上昇余地はなさそうですが、AIでもっと大幅に労働分配率が下がって100%超でも割安みたいなことになるのかもしれません。


ちなみにゴールド版(ゴールド時価総額/全世界名目GDP)はこんな感じになりました。

こちらは以前手作業で作ってみたのとはかなりズレがあり、1900年以前は特に乖離が激しくなっています。

 過去記事:金本位制時代の対GDP比のゴールド時価総額を概算してみる




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