落ちるナイフTUR(iシェアーズ MSCI トルコ ETF)、買い増しは少し様子見


私は今年5月頃から低PER、低CAPEレシオに注目してTUR(iシェアーズ MSCI トルコ ETF)に投資していますが、トルコリラが下げ止まらず、早速約33%の含み損になっています。高インフレと経常赤字が気になってポートフォリオのウェイトは2%未満にとどめていたのでダメージはそれほどありませんが、S&P500に対するアンダーパフォームはさらに大きくなりそうです。

年初来では約52%の暴落です。VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)の下落もTURと比べると霞んで見えますね。

私はCAPEレシオが約10の時からTURを買い始めましたが、トルコのような経済基盤の弱い新興国は米金融引き締めの悪影響を強く受けるので、バリュエーション上で安くみえるだけで買うのは安直だったと反省しています。

暴落後のトルコ株のCAPEレシオは6程度だと思います。Research Affiliatesによるとトルコ株のCAPEレシオの最低値は2003年3月の6.6なので、現在の水準はさすがに割安にみえますが、しばらくは様子見することにしました。
(過去記事:世界各国の時系列CAPEレシオが見られるサイト

例えばロシア株のCAPEレシオは2016年初に原油安、欧米による経済制裁、米金融緩和終了などを受けて4.3まで下落しています。国が違うので比較にならないかもしれませんが、大体の目安としてトルコ株の買い増しはCAPEが4台になるまで待ちたいと思います。

今月のの買い増しは同じく米国の制裁を食らって下げているロシア株にしようかと思っています。ロシアはトルコと違ってインフレ率も最近では2%台に落ち着いていて、経常収支も安定して黒字、債務も少なく、外貨準備も十分にあります。


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