(過去記事:新興国株と米ドルインデックスは逆相関)
新興国株と米10年国債利回り(1989年8月~2018年9月)
新興国株はミューチュアルファンドMADCX(Emerging Markets Fund)、10年国債利回りはFREDのDGS10(10-Year Treasury Constant Maturity Rate)の月次データを使用しました。※左軸が新興国株、右軸が10年国債利回りで 、片対数グラフになっています。
こちらも10年国債利回りが右肩下がりなのでグラフを見た感じではよく分かりませんが、相関係数(CORREL関数)は-0.788で負の相関があります。
新興国株とFFレート(1989年8月~2018年9月)
新興国株はミューチュアルファンドMADCX(Emerging Markets Fund)、FFレートはFREDのFEDFUNDS(Effective Federal Funds Rate)の月次データを使用しました。※左軸が新興国株、右軸がFFレートで 、片対数グラフになっています。
グラフを見た感じだと2004~2007年など連動している時期が多いように思えますが、相関係数(CORREL関数)は-0.645で負の相関があります。
利上げ局面と新興国株
利上げ局面だけを切り取って、新興国株と10年国債利回り、FFレートのグラフを見てみます。※いずれも左軸が新興国株、右軸が10年国債利回りとFFレートです。
・1994年2月~1995年2月
・1999年6月~2000年5月
・2004年6月~2006年6月
・2015年12月~
過去4回の利上げ局面をみてみると、1994年2月~1995年2月を除く3回で新興国株は大きく上昇しています。
1989年8月以降の長期月次データの相関係数を計算すると負の相関になっていましたが、利上げ局面だけを切り取ると1994年2月~1995年2月以外は正の相関でした。
何となく「米利上げ=株式、特に新興国株にマイナス」というイメージがありますが、一概には言えなさそうですね。
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