私が保有している銘柄では、配当に占めるADR手数料の割合はだいたい1%前後のものが多いですが、昨年6月に受け取ったBUDの配当では約5.7%(1株当たり$0.125)も徴収されていました。
国内源泉税、現地源泉税、ADR手数料を控除すると、手取りの配当額は約50%にまで減ってしまいます。株価低迷で配当利回りは5%超にまでなっていますが、ADR手数料・税引き後の手取り配当額はそれほど魅力的ではない気がします。
(過去記事:ADR手数料)
(過去記事:BUD(アンハイザー・ブッシュ・インベブ)からの配当金)
BUDのADR手数料については、20-F(外国企業の年次報告書)に
The greater of (a) $0.02 per ADS (or portion thereof) and (b) 6% of the cash distribution amount per ADS.と書かれています。どちらか大きいほうなので配当の6%と考えておけば良さそうです。
ところが、直近の配当を調べてみると、配当(Gross Dividend Total)が$2.389981に対して、ADR手数料(Dividend Fee)が$0.17なので、配当に占めるADR手数料の割合は7.1%にもなっています。
(過去記事:ADR手数料を調べる方法 )
出典:BNY Mellon
この前は配当が$1.883942に対して、ADR手数料は$0.113036なので約6%でした。
出典:BNY Mellon
BUDは高い源泉税率とADR手数料を嫌気して全株売却したので今は特に関係ないのですが、ADR銘柄の配当は謎が多いです。
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