FRB、バランスシート縮小を9月に終了


FRBは19-20日に開いたFOMC(連邦公開市場委員会)で、バランスシート縮小を予想よりも早い9月に終了すると決定しました。また、毎月の縮小ペースは5月から最大300億ドル→最大150億ドルに半減します。

FOMC参加者によるFF金利予想(ドット・チャート)では2019年の利上げ回数がゼロ、2020年が1回に下方修正されましたが、FedWatchをみるとマーケットは利下げを織り込んでいることが分かります。
(2020年1月では利下げ確率44.3%、利上げ確率0%となっています。)

出典:FedWatch

FRB、ECB、日銀のバランスシート推移

FRB、ECB、日銀のバランスシート推移は以下のようになっています。

出典:FRED

昨年まではFRBがバランスシート縮小する代わりに、ECBと日銀が拡大してきたので、3中銀のバランスシート合計額は増加し続け、世界的には過剰流動性相場が続いてきました。

量的緩和は理論的には効果がないそうですが、株価はバランスシート拡大と足並みをそろえて上昇してきたように見えます。
(過去記事:FRBのバランスシートと株価

2018年12月にはECBがバランスシート拡大を終了し、FRBはバランスシート縮小を「自動操縦」的に実施すると表明しました。

3中銀のバランスシート合計額はついに縮小に転じるかと思われましたが、FRBがバランスシート縮小をやめると、FRBとECBが維持、日銀が拡大なのでしばらくは拡大が続きそうですね。


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