世界各国のCAPEレシオ(シラーPER)が見られる3サイト


今回は世界各国のCAPEレシオが見られる3サイトをご紹介します。

Shiller Barclays CAPE Indices

StarCapital AGとResearch Affiliatesは以前からよく使っていたのですが、最近、Shiller Barclays CAPE IndicesのサイトでもヒストリカルCAPEレシオが見られることを知りました。
(過去記事:世界各国の時系列CAPEレシオ(シラーPER)が見られるサイト

世界各国のヒストリカルCAPEレシオ

下記URLでは世界25カ国+ヨーロッパのヒストリカルCAPEレシオを見ることができます。
 外部リンク:https://shiller.barclays.com/SM/12/en/indices/static/historic-ratios.app

対象国数はResearch Affiliatesと同程度ですが、このサイトでは右上のExportからCSVファイルでCAPEレシオ時系列データをダウンロードすることができます。
(チェックを入れた国の時系列データをCSV出力できるのですが、全部チェックを入れると以下のようにチャートが見づらくなります。)

出典:Shiller Barclays CAPE Indices

Research AffiliatesではヒストリカルCAPEレシオのチャートを見ることはできるのですが、ダウンロードできるのは当月のデータだけです。StarCapital AGは当月分しか載っていません。

Shiller Barclays CAPE Indicesでは時系列データをCSV出力できるのが非常に便利です。

StarCapital AG

世界各国のCAPEレシオ

下記URLでは世界40カ国+12地域のCAPEレシオ、PER、PCFR、PBR、PSR、配当利回りなどのデータを見ることができます。データは毎月更新されます。
 外部リンク:https://www.starcapital.de/en/research/stock-market-valuation/

対象国はこのサイトが最も多いですが、過去のデータを見ることはできません。

世界各国の期待リターン

下記URLではCAPEレシオ、PBRに基づいた各国の今後10~15年の期待リターンを見ることができます。
 外部リンク:https://www.starcapital.de/en/research/stock-market-expectations/

Research Affiliates

世界各国のヒストリカルCAPEレシオ

下記ページでは世界25カ国(米国は大型株と小型株)+6地域のヒストリカルCAPEレシオを見ることができます。こちらもデータは毎月更新されます。
 外部リンク:CAPE Ratio Time Series

下記記事でご紹介しましたが、各国の時系列CAPEレシオのほか、過去リターンや期待リターンなどもあって非常に便利です。
(過去記事:世界各国の時系列CAPEレシオ(シラーPER)が見られるサイト

画面下のDownloadからExcelデータをダウンロードすることができますが、CAPEレシオの時系列データは含まれていません。

S&P500のCAPEレシオ

Shiller Barclays CAPE Indicesで取得できるのは1981年12月末以降のデータです。

S&P500だけならロバート・シラー教授のサイト(下記URL)に1871年以降の長期データが載っているので、こちらがお勧めです。
 外部リンク:http://www.econ.yale.edu/~shiller/data.htm
 外部リンク:http://www.econ.yale.edu/~shiller/data/ie_data.xls(Excelデータ)

グラフだけを見たい場合はmultpl.comが良いと思います。
 外部リンク:https://www.multpl.com/shiller-pe

alternative version of CAPE

これは初めて気付きましたが、ロバート・シラー教授のサイトには「alternative version of CAPE」というトータルリターンベースのCAPEレシオも載っています。
 外部リンク:http://www.econ.yale.edu/~shiller/data/ie_data_with_TRCAPE.xls(Excelデータ)

米国では株主還元として、配当よりも自社株買いを重視する企業が増えています。利益の多くを配当の形で還元していた昔と比べると、最近のEPS成長率は自社株買いの分だけ高くなっているはずです。

この問題については以前記事にしたことがあったのですが、具体的にどれくらい影響があるかがよく分からないままでした。
(過去記事:S&P500の配当性向推移、EPS成長率とCAPEレシオについて

alternative version of CAPE(TR CAPE)はこの影響を補正するためにトータルリターンベースでCAPEレシオを計算しているようです。

出典:ONLINE DATA ROBERT SHILLER

下表は通常のCAPEレシオとalternative version of CAPE(TR CAPE)の現在値(2018年9月時点)、平均値、中央値、最大値、最小値をまとめたものです。

CAPETR CAPE
2018年9月33.1836.15
平均値16.9020.34
中央値16.1920.18
最大値44.2048.11
最小値4.786.58

過去平均値からの乖離率を計算すると、通常のCAPEレシオでは+96%ですが、alternative version of CAPE(TR CAPE)は+78%です。

中央値からの乖離率は通常のCAPEレシオが+105%に対して、alternative version of CAPE(TR CAPE)は+79%です。

割高であることに違いはありませんが、通常のCAPEレシオに比べると少しだけ割高感が薄れますね。


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